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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
繋がっていないほうの手で無防備な胸元を隠して、でもやっぱりインナーを取り返そうと宙をもがいて、そしたら高志先輩の視線が胸元に下りてきて……

全身が燃えるように熱くなって、再び足の間からじゅわりと熱いものが漏れてしまう。

「ううぅ…っ、だめぇ」

高志先輩は長机の端っこまでインナーを滑らせて、私の手が届かないところへやってしまった。

「答えて?」

節くればったキレイな指が、シャツの上から胸をなぞる。必死に首を横に振るけれど止めてくれなくて、円を描きながら少しずつ膨らみを登っていた。

「だ…めぇ……っ」

「答えてくれたら、止めてあげる」

「そ、そんな…」

逃げたいのに、絡み合った指がほどけない。


……本当に?


指は強く握られているけれど、痛くない。だからきっと、その気になったら簡単にほどけてしまう。
それに先輩たちは優しいから、私が本気で嫌がったら止めてくれる。


逃げようと思えば、いつでも逃げられるはず。
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