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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
高志先輩が体を屈めて、顔を覗き込んできた。
快感に溺れかけてだらしなく開く口を慌てて閉じて、逃げるように目を伏せる。

「なんで避けてるの?」

「し、知りませんっ」

指が、乳首のすぐ傍をさわさわと撫でている。
もっと刺激が欲しくて、気持ちいいところに指が来るように胸を動かした。けれど先輩は巧みに指を逃がして、意地悪く撫で続ける。

「答えてくれたら、触ってあげる」
「そ…んな……っ」

こぼれ出た言葉に、高志先輩がくすりと笑う。

「真帆?」

「だ、だって…」

頬に柔らかい唇が触れて、ゆっくりと首筋へと移動していく。声が微かな震動となって、全身を頼りなく刺激していた。

「だって?」

「だって…、」

熱く腫れている足の間が痛くて、すがりつくように高志先輩に体を預けた。
けれど、先輩は触ってくれない。

「だって……、」

その続きが言えなくて口ごもっていると、繋がっていた手がほどかれて、高志先輩が僅かに体を離した。
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