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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
「高志せ…ん、ぱい……?」
突然一人ぼっちになったみたいに心細くなって、すり寄ろうとしたら先輩がまた少しだけ離れてしまった。
「…や……だっ」
目頭が熱くなって、涙に声が潤む。
「もう…待てない」
「え…っ?」
待てないってどういう意味?
先輩たちを避けたから、その理由も言えないから、だから、だから……
嫌われた?
不安と悲痛に押し潰されそうになって、我慢していた涙がぶわっと溢れ出る。
視界が滲んで、高志先輩がよく見えない。
―――二度と会いたくないって
思い出したのは充輝先輩の言葉。
―――大学辞めないとな……
豊先輩の言葉も、まるで今言われているみたいに脳裏に甦ってくる。
そんな……
もう、会えなくなえうの?
みんな、遠くに行ってしまうの?
そんなの、いやっ!!
「ごめんなさい。言う、から……」
だから、会いたくないなんて言わないで
頬を伝い落ちる涙を必死に拭って、高志先輩に縋りつくように見つめた。
突然一人ぼっちになったみたいに心細くなって、すり寄ろうとしたら先輩がまた少しだけ離れてしまった。
「…や……だっ」
目頭が熱くなって、涙に声が潤む。
「もう…待てない」
「え…っ?」
待てないってどういう意味?
先輩たちを避けたから、その理由も言えないから、だから、だから……
嫌われた?
不安と悲痛に押し潰されそうになって、我慢していた涙がぶわっと溢れ出る。
視界が滲んで、高志先輩がよく見えない。
―――二度と会いたくないって
思い出したのは充輝先輩の言葉。
―――大学辞めないとな……
豊先輩の言葉も、まるで今言われているみたいに脳裏に甦ってくる。
そんな……
もう、会えなくなえうの?
みんな、遠くに行ってしまうの?
そんなの、いやっ!!
「ごめんなさい。言う、から……」
だから、会いたくないなんて言わないで
頬を伝い落ちる涙を必死に拭って、高志先輩に縋りつくように見つめた。