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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
鉛を飲み込んだみたいに、胸の奥が重い。
傷つけたことが苦しかった。

「……今からでも遅くないかな。お仕置き、してしまおうか。二度と浮気しようなんて思わないように」

顔を離した高志先輩が、冷たく微笑んだ。

怖くて、手首を掴まれたまま、なんとか後ずさりした。
けれど、下がった分だけ高志先輩が近づいてきて、ゆっくりと私を追いつめる。


いつもの優しい高志先輩じゃない。
双六の時も、お風呂の時も、エッチなことしてきても優しかったのに。

いるのは、知らない人。

知らない、男の人。

「お仕置き、しないとね?」

「高志先輩……、」

とんっと背中に固いものがぶつかって、振り返ると窓際の柱が目の前に迫っていた。

体を横にずらしてさらに逃げようとしたら、高志先輩は私の両手首を片手で掴み直して頭上の柱に張りつける。

「やだ…っ」

「嘘つき。乳首、こんなに勃たせといて」
「……んぁあっ」

乳首を噛まれて、甘く鋭い痛みが駆け抜けた。
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