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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
「…俺が、怖い?」

震える声で高志先輩が呟く。

怖かったけれど、今でもまだ少し怖いけれど、頷くなんてできない。
答えれないでいると、スカートの埃を払い落していた手も離れていってしまった。

「…俺のお願い、忘れてくれて…いいよ」

わ、すれる…?

……どうして?

まだ少し霞みがかっていた思考が、一瞬にして晴れていく。


…大切にするって
私のこと、好きすぎて苦しいって……言ってたよね?

されている間、怖かったけれど、同じくらい嬉しかった。
無理矢理されて嬉しいなんて自分でも呆れてしまうけれど、想いが伝わってきて、高志先輩でいっぱいになって満たされて、幸せだった。

それに最後は、すごく、その、気持ち良くて、また…乱れてしまった。


そういうの、高志先輩も呆れてしまったのかな。
だから、お願いをなかったことにしたいの?

もう……、傍にいたくない?


―――大学辞めないとな……


豊先輩の言葉がまた甦ってきて、動悸が激しくなった。
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