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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
「手伝うよ」
楽しそうに微笑む充輝先輩に、警戒心が頭をもたげた。
本当は断りたいけれど、そうしたら浴衣が着られない。
豊先輩のお願いが叶えられなくなってしまうし、私だって着てみたいのに諦めなきゃいけなくなる。
でも、手伝ってもらうのは恥ずかしい。
……って、
「きゃ…っ、やだ!」
迷っている私を余所に伸びてきた手が、体に巻いていたバスタオルを奪い取っていった。
慌てて体を庇うように胸を隠して横を向き、足を擦り寄せる。
「サラシ巻くから手を上げて?ほら、ばんざーい」
「できませんっ」
充輝先輩は少し考えるふりをしてから、チラチラとこちらを見ながらもバスルームへ行こうとしていた豊先輩を呼び止めた。
振り返った豊先輩がゆっくりと私の全身を見つめて、へへ~って無邪気に笑う。
助けを求めたくても高志先輩は来てくれなくて、私は前を押し隠したまま必死になって首を横に振った。
楽しそうに微笑む充輝先輩に、警戒心が頭をもたげた。
本当は断りたいけれど、そうしたら浴衣が着られない。
豊先輩のお願いが叶えられなくなってしまうし、私だって着てみたいのに諦めなきゃいけなくなる。
でも、手伝ってもらうのは恥ずかしい。
……って、
「きゃ…っ、やだ!」
迷っている私を余所に伸びてきた手が、体に巻いていたバスタオルを奪い取っていった。
慌てて体を庇うように胸を隠して横を向き、足を擦り寄せる。
「サラシ巻くから手を上げて?ほら、ばんざーい」
「できませんっ」
充輝先輩は少し考えるふりをしてから、チラチラとこちらを見ながらもバスルームへ行こうとしていた豊先輩を呼び止めた。
振り返った豊先輩がゆっくりと私の全身を見つめて、へへ~って無邪気に笑う。
助けを求めたくても高志先輩は来てくれなくて、私は前を押し隠したまま必死になって首を横に振った。