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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
あまりにも意地悪く笑うから、偶然を装ってわざとらしく何かされるんじゃないかって警戒せずにはいられなかった。
充輝先輩はそんな私を気にすることなく真顔になって、サラシ巻きに集中し始める。
巻き終わったら、今度はスケスケの産着みたいなのを着て、その後で浴衣の袖を通す。
ただ着せてくれているだけ。
エッチなことをするつもりはないみたい。
……疑って、ちょっと申し訳なかったかも。
気を取り直して、私も着付けに専念することにした。
それなのに充輝先輩の手が浴衣の上を蠢くたびに、体がどんどんと熱くなっていく。
たちこめる濃厚な汗の匂いが全身を刺激して、艶やかな息遣いに胸が締めつけられる。
もうどうしたらいいのか分からない。
「…着付け、できるんですね」
気を紛らわしたくて尋ねたら、充輝先輩は少し困ったように微笑んだ。
「母さんが華道と茶道を教えてるんだ。その関係で……ね」
そう言って、口ごもってしまった。
充輝先輩はそんな私を気にすることなく真顔になって、サラシ巻きに集中し始める。
巻き終わったら、今度はスケスケの産着みたいなのを着て、その後で浴衣の袖を通す。
ただ着せてくれているだけ。
エッチなことをするつもりはないみたい。
……疑って、ちょっと申し訳なかったかも。
気を取り直して、私も着付けに専念することにした。
それなのに充輝先輩の手が浴衣の上を蠢くたびに、体がどんどんと熱くなっていく。
たちこめる濃厚な汗の匂いが全身を刺激して、艶やかな息遣いに胸が締めつけられる。
もうどうしたらいいのか分からない。
「…着付け、できるんですね」
気を紛らわしたくて尋ねたら、充輝先輩は少し困ったように微笑んだ。
「母さんが華道と茶道を教えてるんだ。その関係で……ね」
そう言って、口ごもってしまった。