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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】
その逆はMTFだって。
体は男で女装していて、性の対象は様々。
バイの人が殆どらしいけど。
マコさんもこれに当てはまるよね。
「難しい顔しないの、気楽に楽しむべき場所よ?開放感あって非日常を堪能しなさい」
「はい、でも……明里さんやマコさんのこともっと知って勉強したいです」
「堅いわよ!真面目なところもいちいちザワつかせるわね?小悪魔め」
「え?そんなつもりは……真面目なのは職業病です」
「あぁ!もう!独り占めしたい!持って帰りたい!」
VIP席に着くやいなやハグされて周りの目も気にせずにキスされた。
もうすでに非日常は始まってる。
DJブースからかかる爆音に誰も気付いてないか。
あちらこちらで色んな人がハグやキスしてるから特に目立つこともない。
私たちは周りから見れば生粋のレズビアンだろうね。
たくさんのLGBTが集えて楽しめる場所。
そこでマコさんは輝いているんだろう。
唇が離れた時の色っぽさは是が非でも見習いたい。
明里さんは女性なのに私……あっという間に心持ってかれてる。
甘えたくなる。
甘えさせてくれる眼差し。
吸い込まれるように腕の中に居る。
この瞳に見つめられたら動けないよ。
明里さんはそんな魔法をいくつも持っている人。
何かと惹きつけてしまうのだ。
しかも普段からこんなスリットの入ったドレス着てるんですか?今日だけ?
Tシャツにジーンズだけでもオシャレに着こなすんだろうな。
全部ハイブランドに見えるほど。
「そういう顔……他にも見せてんでしょ」
「え……」
「欲しくて欲しくて堪らないって顔……女でも欲情しちゃうよ、無意識なら本当悪い子だね」
優しく髪を撫でられ再び舌が割り入ってくる。
明里さんこそめちゃくちゃ綺麗で……改めて私は女でもいけるんだって気付かされました。
それくらい欲情しちゃってます、私も。
キスしたいからまた顔を向ける。
恥ずかしがらずに真っ直ぐ見据えたら私からしても良いですか…?
「甘え上手ね」
「まだ欲しいので……すみません」