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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】
いくらでも唇を重ねれる。
柔らかく潤った唇は私の唾液で濡れてる。
どうしよう……スイッチ入っちゃう。
明里さんの細くて長い組んだ脚に触れて、ももの間に忍ばせてしまう。
「ダメよ、美雨……ここで本番は」
「あ………ごめんなさい」
キスやハグまでならOKなのか。
穴があれば入りたい……かなりイタイ痴女じゃん、私。
「フフフ……美雨からしてくれるなんて珍しいからもっと見てみたかったけど残念、今からマコのステージよ」
「は、はい……」
恥ずかしくて顔見れない。
それを見越して恋人繋ぎしてくれるなんてやっぱり扱い方慣れてる。
私は全てにおいて明里さんには敵わない。
フッと照明が暗くなり一気に様変わりした。
DJブースにスポットライトが当たり何色もの派手やかな演出。
格好良いサウンドが鳴り出し皆が一斉に「マコ」コールをしだした。
凄い熱気……両手を挙げて今か今かと待ち構えてる。
スラッとして長身なマコさんは出て来ただけでオーラがある。
大歓声に包まれてスポットライトを浴びながら照れくさそうに皆に手を振っていた。
「え………マコさん、DJするんですか?」
「こんなマコも見てみたいでしょ?」
「え、凄い……」
「今日はお店の3周年記念だから特別みたいよ」
うわ………纏うオーラが違う。
背が高くて細いボディーライン。
黒のワンショルダーは割と短い丈のクロップドTシャツ、同じく黒のアンダーパンツにグレーっぽいチェックの巻きスカートにウォレットチェーン。
右ももにだけレッグベルト。
もうそれだけでオシャレ上級者だよ。
スタイル良いから何着ても格好良い。
ブースに入ったマコさんはヘッドフォンを片手に音楽を流しターンテーブルをまわし始めた。
ノリノリで周りは踊り出す。
マコさんの流す音楽でガラリと店内の雰囲気は変わったかのように思う。
近くに居る同じDJの子たちやスタッフにも優しく微笑む。
いつの日か私に見せてくれていた笑顔だ。
どれだけ人気があるのか一目瞭然だよ。
皆がマコさん見てる。
明里さんの言った通り、このステージ目当てで来てるんだね。