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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】





服の上から手を重ね止めた。
これ以上は本当ヤバイ。
思いきって明里さんに打ち明ける。




「我慢出来なくなるからやめてください……マコさんに集中します」




座り直して前を向くと手はパッと離れ
「はーい」と従ってくれた。
再び耳元で「濡れた?」と聞いてくる。
素直に頷くと肩をさすられた。
そこからはちゃんとまともにステージを見れたと思う。




滅多に来れないマコさんのステージだもん。
格好良くアナログのターンテーブルを回してる姿も輝いている。




凄いよ……
こんな顔も持ってたなんて惚れるなと言われても惚れてしまうよ。
ずっと目で追っちゃう。
そんな私を見て面白くないのか髪を片側に寄せられ首筋に舌を這わせてきた明里さん。




「ちょっ…!やめてください」




「だって、もう目が恋しちゃってんだもん」




プゥ…と頬を膨らませる仕草が可愛くて思わず抱きしめたくなったがここは我慢。




「そんなんじゃないです」




互いに耳打ちして目を合わせる。
全然納得してない様子。
じゃあ、私から抱きついてキスしたらその機嫌…直してくれますか?




「ねぇ、キス上手くなってない?そういうのも妬けちゃうんだけど」




えっ!?
そんなこと言われても………
ていうか上手くなれてるなら嬉しいです。
明里さんにそう言ってもらえるなんて光栄だ。




「終わったらお仕置きだからね?」




うっ………ハイ。
真っ赤になる私を見て笑ってる。




店内の照明が再び変わって、明里さんのお店みたいにチップタイムが始まった。
ハイテンションでターンテーブルを回してるマコさんはこのままブースに居るみたいだ。




良かった……ここもチップは口渡しだから。
マコさん目当てはたくさん居るけど降りていかなきゃ貰えないもんね。
そこに残ってくれてホッとした。




え……ちょっと待って。
女の子がスタッフさんに話してマコさんを指差してる。
あ……めっちゃチップ持ってる。
それをアピールして本人に手渡すつもりだ。




「彼女も常連さん、入店当初からずっとマコ推しの子だよ〜断れないだろうねぇマコ」












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