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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】
身体は変わらず重い感じはするが気持ち悪いとかはない。
むしろ少しお腹が空いているくらい。
徐々に意識もハッキリしてきている。
「まだ手錠に繋がれてたい?それとも、私に縛られたい?」
え……?
身体が不自由なのは嫌だ。
でもこの状態で明里さんに調教されるのも悪くない。
まだ意識が朦朧としてるフリをしながらどちらが正しい選択なのか考えていた。
このままなのか、明里さんに縛られるか。
初めて縛られたのはマコさんだった。
私を気遣って優しいソフトな縛り。
でも明里さんは違うって言ってた。
素人向けじゃないんだって。
カシャン…と音が鳴る。
「外して……ください」
「わかった」
意外と簡単に外れる手錠。
自由になった手を引かれ上体を起こす。
辺りを見渡してやはりスイートルームなのだと判断した。
明里さんぐらいになるとこういうのは当たり前で、スイートしか泊まらないんだろうな。
庶民の私には到底わかりっこない金銭感覚なのだ。
そんな事を考えていたら優しく後ろからハグされて耳を甘噛みしてきた明里さんに縛られたい気持ちが芽生え始める。
この手で縛って欲しい。
跡がつくくらいキツく。
声には出さないけど抵抗しないことで伝わらないかな。
目が合えば引かれ合う唇。
割り入ってくる舌に理性が奪われていく。
もっと…と求めたらそれに応えてくれて後ろからなのがもどかしいくらい。
気付いたら全部脱がされてた。
ブラを取られて気付く。
膨らみに直接手が触れて思わず声が漏れる。
最初から勃っていた乳首を転がされ下唇を甘噛みすると下にも手が伸びた。
さっきから触れて欲しくてウズウズしてたのバレてるみたい。
簡単に割れ目を這いクリトリスを弄るゴッドハンドは健在で腰が浮いてしまう。
「すっごい濡れてる……期待してるの?何されるかわかってるのね」
「え……」
クリトリスから離れた手は私の両手を後ろに引き縛り出す。
それだけでゾクゾクした。
鳥肌立ってる。
不安よりも身体が悦んでるの。
「お望み通り縛ってあげる……失神しないでね」
「え……!?」
クスクス笑いながら「冗談よ」と言った時点でもう腕は動かなくなっている。