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イキ狂う敏腕社長秘書
第8章 【間違った選択】
「もしここに宿ったのなら、もうその時点で1人じゃないです……」
心地良いマコさんの心音を聴きながら泣きじゃくった身体を落ち着かせる。
「最初から私が居ない前提で話進めないで」
「はい………そうですね」
万が一、の話です。
私の中ではその可能性が高い気はしてるけど、それを言ったらまた困らせてしまうからこれ以上は言いません。
本当に守りたいものって声に出さず胸の内に秘めるものだと思うから。
例えマコさんと引き裂かれても、その血を引き継ぐ命さえあれば何事も乗り越えていける気がしたの。
だから子種が欲しい。
好きになってはいけない、一緒にはなれないなら条件つけさせて頂きます。
その代わり、それ以外は求めませんから。
明里さんは許してくれるだろうか。
これもまた、契約違反となるのかな。
社長にだけ抱かれてればいい…だなんて、この悦びを知った身体で……開花させられた身体でそんなの耐えれるわけないじゃない。
「大好きだよ、美雨」
そう囁いて紅い印だらけの身体を強く抱き締める。
後ろから吐息がかかり首筋に唇が這う。
くすぐったい…とじゃれ合い自然と惹き寄せられる。
絡ませる舌が優しくてやっぱり欲しくなるの。
「美雨………まだいい?」
正直、クタクタだ。
明日から仕事だけど身体は嘘がつけない。
「マコさんが……気の済むまで抱いてください」
「だったら壊しちゃうかも」
「そうなると嬉しい…です」
「それ、天然?」
「え…?」
「煽るの上手過ぎ…っ」
答える間もなく唇を塞がれる。
この強引さもマコさんがピカイチです。
何もかも私を奮い立たせる。
眠っていた本能を呼び起こすの。
私、まだこんなに欲情するんだ……って気付かされる。
壊れても良いから繋がっていたい。
自分でも歯止めが効かない熱い夜を過ごせることにまた欲情する。
マコさんとだとそれは永遠のループのような気がして自然と身を預けた。
「マコさん……キスして」