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イキ狂う敏腕社長秘書
第1章 【悪魔の囁き】





「俺以外の男、連れ込んじゃダメだよ?」




熱い眼差しで動けなくする。
簡単に唇も奪われて為す術もない。




「居ません……そんな人」




「楽しみだ……」




なかなか手放してはくれない長いキスで腰が砕けそうになる。




結局、遅くなったから…とその日は社長の車で送ってもらった。
マンションの来客用駐車場でも人目を忍んで何度も重なる唇。
もうそろそろ限界です。




「また明日…」と車が見えなくなるまで手を振った。




まだ熱い身体。
さっきまでの温もりが消えていくのが寂しくて堪らない。




さよならした後は私からはもう連絡取れないの。
それでも良いと受け入れたのは私。
もう自分ではどうしようもないほどに、社長に惚れ込んでしまったいた。




認める………私は社長が好きだ。




頭から離れない……もう会いたい………




辛くなるのは目に見えているのにハマってしまうのは何故だろうか。
尊敬だけで良かったのに。
満足出来ていたのに。




悪魔の囁きが耳に残っている。




明里さん………指示通り動きました。
でも私……もう引き下がれません。




好きに…なってしまいました。
あなたの、ご主人を。




ごめんなさい。
許して…などと都合の良いことばかり考えてしまう。
許される事ではないのに。




きっと私は……あなたに都合良く利用されるフリをして奪おうとこの夜、悪魔に身を委ねたのかも知れません。




















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