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イキ狂う敏腕社長秘書
第2章 【緊縛の底知れぬ快感】
何かコソコソと人気の居ない場所へ連れて来られた。
周りを気にしているのだろうか?
それとも社長の目を気にしてる?
「時間がないから単刀直入に言うね?今度、僕と一緒に食事に行きませんか?」
「えっ?」
仕事の話だと思っていたから正直面食らった。
「時間がなくてせっかちだが申し訳ない、今しかチャンスないと思って声をかけたんだ。その……キミはいつも社長と一緒だから」
仕事以外で話したこともない人で、総務課に居た頃には何度かお目にかかっている程度でそんなに面識はない。
「回りくどいのは好きじゃないから正直に言います、僕はキミを口説いてる。急にこんなこと言われて迷惑だろうけどどうか食事の件は考えてみてほしい。これ、僕のIDだから……ここに返事して?」
そう言われ1枚のメモを手渡された。
本当にIDが書いてある。
こんな展開、予想していなくて頭真っ白だ。
びっくりして声も出ない。
「ごめんね?もう行かなきゃ、話聞いてくれてありがとう、それじゃ!」
「あ、はい……また」
風のように去って行った永田課長。
手の中に残ったID………どうしようか。
でもどちらにしても返事しなきゃだし、これはどう転んでも連絡先ゲットする手口なんじゃ………さすがと言うべきか。
圧倒されて何も言えなかった。
総務課に居た時はあんな素振り見せたことなかったのに急に何故?
社長秘書になって少しでも不自然にならないよう容姿は頑張って磨いたつもり。
それが功を奏したか…?
永田課長は独身といっても33歳でまだ若い方。
私だって結婚は全く考えていない訳ではない。
でもそこまで想える相手も居なくて。
それにこの仕事量だから合コンや婚活…なんて程遠い。
デスクの内線が鳴り社長から呼び出される。
「どうした?何か考え込んでいるようだけど」
「え?」
何か雑用を頼まれるのかと思いきやそんなことで呼んだの?
目の前に来て手を握られる。
「し、仕事中はこういうの我慢してください…」
「うーん……ちょっと無理」