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イキ狂う敏腕社長秘書
第2章 【緊縛の底知れぬ快感】





「あの人もバカじゃないからその辺はきっちりしてるだろうけどね?やっと身も心も手に入れたんだから楽しみなさい」




それは、されてる側の妻が言う言葉なのだろうか。
ゾッとした。
何かを企んでいる。
私なんかが想像もつかない闇に引き込まれようとしている気がした。




「ありがとう、抱かれてくれて」




泣いちゃいけない。
泣いて侘びても許されることじゃない。
何処へ向かうともわからない状況の車内で、私はもう勝つことも出来ない泥試合へ足を踏み入れたのだ。




「アハハ!驚き過ぎ!顔強張ってるよ?本当からかい甲斐あるね、美雨は……そこが可愛くて堪らないけど」




同時に思い出した。
前回された事。
写真も撮られてた訳だし。
いざとなればおそらくネットにバラまかれる。
社会的に抹殺されてしまうのか。




そっと明里さんの手が私の手に触れてきた。




「美雨、怖がらないで?追い詰めてる訳じゃないの、絶対に苦しい思いさせないから……少しだけ、私に協力して?」




「協力……ですか?」




「そう、もうすでに誘惑するってのは協力してくれた訳だけど……」




車は何処かの車庫へ入り停車した。




「着いたわ、降りて」




言わるがまま降りてみると薄暗い車庫。
怪しげなビルの地下駐車場。
私の手を取り歩き出す明里さんに付いていくしか出来ない。




「代わりと言っちゃ何だけど、私の本当の姿を見せてあげる」




「え?」




「あの人も知らない私の真の姿よ」




意味深な言葉を吐いて連れて来られた場所は何かのお店みたいだ。
入口からではなく裏口から入る。
スタッフなのかよくわからないが会う人皆がモデル並みに綺麗な人ばかりで明里さんを見るやいなや丁寧に挨拶してくる。




何かお店をやってるの?店長さん?
店内も薄暗く通された場所からはよく見えない。
そして、明里さんの前に現れた最後の1人。




うわ……黒髪のロングヘアで前髪パッツンのお人形さんみたいな大きな瞳。
すでに出来上がった超絶美人。




あっ、もしかしてキャバクラ!?
経営してるとか?
じゃ、この美人さんはNo.1のキャバ嬢だ!
それなら納得出来る。














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