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イキ狂う敏腕社長秘書
第13章 【狂愛、略奪】
身体中にも付着したマコさんの精液。
ベトベトして凄く臭う。
洗い流さなきゃ。
ベットから脚を下ろしただけで脚首にまで垂れ流れる精液に堪えきれずにまた涙した。
怖かった………愛のないセックスが。
荒んだ瞳が。
独りよがりの行為が。
大好きだったマコさんが一夜にして残忍な姿に記憶を塗り替えてしまうほど跡を引いた。
もしもこの身体に命が宿ったなら、私はどうするのだろうか。
悲しい過程ばかりが頭をよぎる。
這い上がれなくなりそう。
怖い………自分じゃなくなっていく。
泣きながらシャワーを浴びてピルを服用した。
震えながら明日の半休を社長に申し出た。
メール1つで申し訳ないと思う。
でも、今はちゃんと会話する自信がない。
メッセージを送った時に夜中の0時を過ぎたあたりだと把握した。
そうか……マコさんが来て4時間弱経っている。
帰ってからおそらく2時間以上は経過してるはず。
いや、そんな事はどうでも良い。
とにかく明日はアフターピルを処方してもらわなければ。
あれだけ欲しかった人の精子と受精する事を拒んでしまった。
何が変わった…?
一ノ瀬さんと別れてマコさんが来た。
最初は嫉妬してくれて嬉しかったし愛しくもあった。
そう、香りだけで当てれるくらい自分では欲していたつもりだったのに。
いつも通りのセックスなら受け入れていたのかも知れない。
手術したと聞いたから…?
ううん、その前から様子が可怪しかった。
まるで、私をモノと見ていたあの視線。
隠された本性なら受け入れるのが怖くなった。
無理やりに犯して欲しくなかった。
本能的に結ばれたかったんだよ、私は。
出来る事なら愛し合って授かりたいじゃない。
こんなレイプまがいで済まされたくなかったよ。
怒ってたんだよね。
私がマコさんに従わなかったから。
他の人を選んだと勘違いして。
恐怖のあまり声にならなくて伝えきれなかった。
誤解が招いた結果だとしたら悲しすぎるよ。
静かな部屋にメッセージの通知音。
(わかった。体調が悪いとかではないな?私用なら遠慮なく半休してくれ)
既読を付けずに読んだ。
返信しなければ怪しむかも知れない。
でもその気力すらなかったのだ。
少しでも身体を休めて明日へ備えようと眠りにつく。