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イキ狂う敏腕社長秘書
第2章 【緊縛の底知れぬ快感】
選ばれた女性はすでに女王様にゾッコンといった感じで熱い視線を送っている。
一歩近付いただけで悲鳴があがるほど明里さんはNo.1の女王様として降臨しているのだ。
鞭で顎クイした後は女性の前髪を鷲掴みしキスをする。
羨望の眼差しと息を呑むステージ。
女王様のヨダレが女性の顎まで垂れると膝をつき土下座して歓喜している。
あんな強引なキス……私が受けたキスとは真逆だ。
女王様だと…ああなるんですね。
驚きもあるけど、悲鳴をあげるお客さんの気持ちがちょっとだけわかる。
「あんなキス……私もされたい」
心の声が漏れたかと思いびっくりした。
隣で見透かしたようにマコさんが囁く。
思わず顔を向けた。
ニッコリ笑って私を見てる。
「今、そう思ってたでしょ?明里さんのキスは特別だから……誰もがして欲しくて堪らないのよ?でも与えてもらえるのはほんの一握りの人間だけ。今日は美雨が来てるから特別に見せてくれたのね」
私の為……?
明里さんは……女王様になって色んな女性とキスしてるってこと……?
女性の後ろ側に立ち服を脱がせ始めた。
縄を手にする。
手を後ろに組んでそのまま縛りつけていく。
シーンと静まり返ったステージで皆が縛られていく様子を前のめりで見入っている。
マコさん曰く、明里さんクラスの女王になると直接縛ってもらえることは早々ないらしい。
今日選ばれた彼女は真のラッキーガールなんだって。
数年に一度のイベントだとか。
スタンダードな亀甲縛りらしいが、かなりの熟練者でないと中央を綺麗な六角形に出来ない。
余計な動きなど何ひとつなく、何かを耳元で囁きながらソフトに縛ってる様子。
頬を赤らめながら頷き興奮している女性。
見ている側も心拍数が上がり、まるで自分がされているような錯覚に陥りアソコがジンジンしてくるのだ。
何だか……オナニーしてる時の絶頂する間際のような感覚に似ている。
視覚だけで完全に堕ちてるの。
「明里さんは有名な緊縛師でもあるのよ」
「緊縛師………」
凄い響きだけど……妙に納得出来る。
マコさんも習って緊縛師になったほど、この世界ではM女は縛れない人が多く、S女はほとんど緊縛師の資格を持っているみたい。