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イキ狂う敏腕社長秘書
第3章 【覚醒する心と身体】
本当にトップに立つべき人であり、自らではなく選ばれし人なんだ。
苦労してきたからこそ今の人格があるんだと勝手ながら思ってしまう。
「美雨が初めてだよ、こんなに俺を駆り立てる女性は」
社長室に戻り、そう言われ唇を奪われる。
「仕事中です」なんて言えなくさせる。
甘い蜜を与えられて飼育されてるみたい。
この後大事な商談があるのにこんな顔で迫って来る。
「社長、もうじき佐藤様がいらっしゃいます」
「うん、さっき会議が長引いて1時間ほど遅れるって連絡しておいたよ」
「えっ?」
いつの間に!?
「向こうも本会議長引くだろうから助かってるはずだ」
え、ちょっと…!
なに社長室の鍵閉めたりしてるんですか!
ブラインドカーテンは最初から閉めてたけども。
開けようとして止められ今に至る。
社長室のソファーに座らされネクタイを緩める社長。
「まだ帰ってないことにしようか」と照明まで落としてしまった。
確かに駐車場から裏口を使って戻って来たから誰とも会ってない。
まだ外出中と思われているかも。
だからってこんなこと!
「採寸されてる美雨を想像したら…したくなった」
「え、社長…ちょっと」
もう目がスイッチ入ってる。
ジャケットを脱ぎ捨て肩を抱いてきた。
顔を上げたらまた奪われちゃう。
だから俯くのに簡単に目線を合わせてくる。
「ダメです…っ」と近付く唇を制止する。
「どうして…?」
「どうしてって……仕事中だから」
「時間空いたよ?」
「だからってそんな……我慢してください」
「嫌だ……出来ない」
「今は……ダメです、夜まで我慢して?」
「出来ない」
まるで駄々をこねる子供のように言い放つ。
でもここで許したら………
「仕事中は社長と秘書の関係です」
それでも顎クイされてしまう。
真っ直ぐ見つめる瞳が私を離さない。
「だったらちゃんと目を見て言えよ……出来ないんだろ?」
ズルい……わかってて言ってくる。
「美雨、それ煽ってるだけだってわかってる?」
「え……?」