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イキ狂う敏腕社長秘書
第4章 【甘い蜜と策略】





見つめ合って笑ってる。
楽しそうに会話して、時折顔が近付いて、何かを囁いたりボディータッチもさり気なくて全てが画になる夫婦。




どうして私なの…?
どうして私に声掛けたの…?
その手でどうして私を抱いたの。




これが現実なんだ。




私は何の太刀打ちもできない。
するつもりはないけどやっぱり虚しさは込み上げてくる。




「真田さん」




ふと声を掛けられ振り返ると営業の永田課長だった。
光沢のあるグレー、細身のセットアップスーツ。
シックにキメていて今日は何だか皆さんが2割増し格好良く見える。




「お疲れさまです、何か照れますねこんな格好だと」




「うん……凄く似合ってるよ」




「ありがとうございます、永田課長も蝶ネクタイ……あっ」




似合ってますって言おうとしたら少し曲がっていたので職業病なのかすぐに手が伸び真っ直ぐ直してしまう。
さっきより近い距離。




真っ赤になる課長の顔を見てハッと我に返る私も赤くなる。
一歩下がって距離を取り戻す。




「すみません、つい…」




「いや、ありがとう」




永田課長とはまだ食事に行けてない。
連絡先は頂いたが本当にお互い忙しいのか最初に何回かLINEしたくらい。
会社でよく顔を合わせるし、その時に話したりするから…といっても仕事内容ばかりだが。




ずっとタイミングが合わなくてスルーしていた。
式典も仕事の一環とはいえ今は割と自由な時間。
だから少し気まずかったりする。




「この後空いてる?」




「えっ?」




「いや、唐突過ぎたな……悪い、いつも綺麗だけど今の真田さんは直視出来ないくらい綺麗で…舞い上がっている」




手で顔を隠しながら照れているので驚いた。




「え、永田課長も舞い上がったりするんですか?意外です、いつも冷静沈着な対応ですから」




「いや、俺だって人間だよ?緊張したりドキドキだってするよ」




「そう言って頂いて嬉しいです」




「いつも思うけどキミは自己評価が低いな?もっと自信持ってもいいと思うよ」




自信なんて、今さっき粉々にされちゃったわよ。
愛想笑いしか返せない。












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