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イキ狂う敏腕社長秘書
第4章 【甘い蜜と策略】
「あれ、全然飲めない人?」
「あ……そういう訳じゃ……すみません、いつもの癖で」
社長に呼ばれたらすぐ駆けつけれる為。
私は平日に飲むことは極力控えていた。
そんな癖がすぐ抜ける訳もなく。
「癖って……社長秘書は飲んじゃいけないの?これも仕事の一環だから?プライベートでは飲める人だよね?」
「あ、はい、お酒は嗜む程度ですが好きな方です」
飲めるお酒の種類やお酒の失敗談等、面白おかしく話してくれる永田課長の周りを包む空気が心地良いと感じた今日は、急速に距離が縮んでいくのだろうか。
はたまた、そんなドラマのようにはいかないか。
そう思っていたのに。
どうして私は今、永田課長とホテルに居るのか。
むさぼるように唇を重ねてる。
ボディーラインをなぞる手付きにゾクゾクしては自分から舌を絡ませ唾液を味わっていて。
永田課長……意外とソフトなキスで攻めてくるんですね。
至る所を甘噛みしてくる。
脱がせ方も丁寧で、ベットの上でもそうなのかなって期待しちゃう。
式典を無事終えて、片付けしてたら営業の方にたくさんお声をかけられたけど全部永田課長が門前払いしてくれて……
その後すぐ食事に行って……少し飲んだはず。
そこでも根気強く口説いてくれて……
それからどう進んだのかは記憶が曖昧だけど無理やりホテルに連れ込まれた訳じゃないことはわかってる。
もしかしたら……私から誘ったのかも知れません。
「止まらなくなるけどいいの?」
優しい声がトロンとした私に聞いてくる。
お酒の力借りてこんなこと……端ないですよね。
普通だったら軽蔑される。
でも普通じゃない私たちならどうなるの…?
それでも断ち切られるのかな。
最低だな、お前……って捨てられる…?
“遊びなさい……バレないようにやり過ごすのよ?”
私だけが苦しいの、不公平だ。
例えこの選択が間違っているとしても、今の私を救えるのはこの人だった。
「止まらないで……その程度の気持ちだったの?」
酔った勢いで素が出てしまう。
完全に煽ったのが効いたみたい。
「バカ、その身体に刻み込むから…」
そのセリフとともに激しいキスが返ってきました。