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イキ狂う敏腕社長秘書
第4章 【甘い蜜と策略】





許されない……?




わからない。
自分がした事の罪深さも理解出来ていない。
どうする…?どうすればいいの…?
わかんないなら、しなきゃいいのに。




感じていく身体に抗えなかった。
気持ちの良いセックスに堕ちていったの。
永田課長に……これからも股を開いてしまうのだろうか。




きっと、濡れてしまうのでしょうね。
















さぁ、どうしようか。




マンションの入口で待ってる人影に一瞬たじろぐ。
ひと目でわかる、あのシルエット。
ヒール音で気付かれ駆け寄ってくる影。




やめて……今素直になれないの。
喧嘩はしたくない。
顔見たら心にもない事を口走ってしまいそう。




「美雨…!」




人目を気にせず呼んでしまうんですね。
目を合わせない私の手を取るので振り払うと驚いてこっちを見てる。
私がこんな態度でびっくりしてますか…?
私だって心があるんです。




「お疲れさまです、今日は連絡がなかったので就業後はプライベートな時間を過ごさせて頂きました」




口が勝手に動く……自然と防御してしまう。




「今から少し話せないか?ちゃんと…誤解を解きたい」




「そうですね、私が誤解していました。今後はそのような事がないように努めますので明日からも宜しくお願いします」




「美雨…!部屋に入れてもらえないか?」




この期に及んで何を話すの?




「すみません、今日はもう疲れたので失礼します」




「俺の気持ちは変わってないから…!美雨しか想ってないからな?」




どうしてそんな事が言えるの…?
もう、明里さんが望んだ結果にはならないかも知れない。
自信ない……社長とは遊びの関係にはなれそうもない。




どうせ傷付くのは私だもん。
捨てられて終わりの人生しか待ってないじゃん。
それでも良い…なんてリスキーな事言える歳でもない。




「失礼します」




掴む手を私から解いた。
誰が何処で見ているかわからないのに大胆なことしないで。




「美雨……」




もう心を乱さないで。
早く部屋に入ろう。
同じ空間に居るのは結構辛い。




涙が零れ落ちる瞬間に、何故あなたは腕を引くの。
見られた……泣いてるところ。














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