この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第11章 花火
驚いて恐々と振り返る浩人の頬に、目一杯背伸びをした千里がそっと触れるだけのキスをした。

「ち…ぃ……?」

上擦った浩人の声に、千里が顔を逸らす。その恥ずかしそうな表情を捉えた花火が、微かに音をたてて消えていった。

「……っ」


ドォンッ…ドドドォドォンッッッ

地面を揺らしながら、盛大に打ち上がった。その衝撃に背中を押されたように、浩人は千里を抱き寄せる。

「ちぃ……」

千里の顎を持ち上げて見れば、頬を伝い落ちる涙が暗がりの中で光っていた。

「……泣き虫」

浩人はくっと喉を鳴らして、その一筋の光に口づける。

「だって…ぁ、……っん」

少し鼻にかかった甘えた声に焦燥感が沸き上がり、浩人は堪らず唇を重ねていた。

「……泣かせてばっかで、ごめん」

二人の体がぴったりと寄り添うように抱き直せば、千里の手が躊躇いがちに背中に回された。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ