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夏の終わりに
第14章 困惑
きつく、きつく抱きしめる。その腕が震えている。
「……っ、」
耳元を震わせた声も苦痛に歪んでいるようだった。
泣いて…るの?
千里はおずおずと浩人の背中に腕を回した。触れた背中が強張り、浩人が体を離す。
「……ごめん」
浩人は視線を合わせることなくしゃがんだ。ポケットに入れていたハンカチで、さっきまで繋がっていた部分を丁寧に拭われる。
千里は戸惑い、夜風に揺らめく浩人の髪を見つめた。
捲り上げられたスカートの中に、浩人の手が入り込んでいる。
手水舎で身を浄めた時に使ったハンカチはしっとりと濡れていて、敏感な部分にあたるその冷たさに背中がゾクゾクと粟立つ。
恥ずかしさに千里は顔を背け、固く目を閉じた。
太股も丹念に拭われて、ショーツが元の位置に戻されていく。
再び立ち上がった浩人がベルトを絞め直し、躊躇いがちに顔をあげた。
「……っ、」
耳元を震わせた声も苦痛に歪んでいるようだった。
泣いて…るの?
千里はおずおずと浩人の背中に腕を回した。触れた背中が強張り、浩人が体を離す。
「……ごめん」
浩人は視線を合わせることなくしゃがんだ。ポケットに入れていたハンカチで、さっきまで繋がっていた部分を丁寧に拭われる。
千里は戸惑い、夜風に揺らめく浩人の髪を見つめた。
捲り上げられたスカートの中に、浩人の手が入り込んでいる。
手水舎で身を浄めた時に使ったハンカチはしっとりと濡れていて、敏感な部分にあたるその冷たさに背中がゾクゾクと粟立つ。
恥ずかしさに千里は顔を背け、固く目を閉じた。
太股も丹念に拭われて、ショーツが元の位置に戻されていく。
再び立ち上がった浩人がベルトを絞め直し、躊躇いがちに顔をあげた。