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第3章 再会

―――い、いやあっっ！！

脳裏にこだました叫び声にギクリとして、浩人は車を路肩に寄せて停車した。
額に噴き出た汗を拭い、ハンドルにもたれる。


打ち上がる花火に消された叫び声と胸に受けた強い衝撃は、浩人を醒まさせると同時にひどく傷つけた。


そんな資格ないのに……

浩人は恐る恐る胸を押さえた。まるでその場所に深い傷を負っていて、触れることでえぐれ爛れてしまうと信じているかのように。


……ちぃは、俺が迎えに行くって知ってるのだろうか。
もし知ってるのなら、今何を思ってるのだろう……
もし、知らないのなら……

ちぃは……


再会の瞬間に千里がどんな反応を示すのか、浩人には想像もつかなかった。


花火に照らされた千里の顔には苦痛と恐怖が滲み出ていた。

あんな顔は二度と見たくない。


二度と……させたくない。