この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第18章 安息 ①
顔を逸らしていた浩人は、そっと近づいてきた白く細い手を避けるように後退していたことに気づいていなかった。
そのことで千里が、突然訪れた孤独に戸惑い、怯えたことにも。

「ヒロ兄ちゃん……」

「ご…めん……」

滑稽なほどに上擦った声に苦笑する余裕もない。

「……どうして謝るの?」

……どうして?

謝らなければならないことなら、山ほどある。
それなのに、何故聞いてくるのだろう。

答えに窮して千里を見つめた浩人は、次の瞬間、息を飲み込んだ。

熱いシャワーに身を包まれているのに千里は小刻みに体を震わせ、静かに泣いていた。

「……ちぃ、」

泣かせてばかりだ。
ずっと。

それなのに、こんな時でさえ千里の裸に体が反応している。

「リビングに行ってる」

傍にいるべきではない。
千里に触れてはいけない。

そう思って、浩人は浴室を出ていこうとした。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ