この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の終わりに
第21章 繋がる想い ①
想いの丈をぶつけるように、千里は懸命にキスを返していた。
会えなかった間の心が張り裂けるような痛みも、再会してからの息苦しいほどの焦燥感も、全てが堰を切ったように溢れ出て胸が熱くなる。
「好き…っ」
唇が離れた一瞬に囁くと、浩人は切なげに眉を寄せてまた唇を重ねてきた。濡れた音を立てながら二人の舌が絡み合い、甘い息が混じり合う。
「…千里」
いつもとは違う呼び方に、浩人の激しい情熱が満ち溢れていた。
嬉しくて、鼻の奥がツンと痛くなる。
「ヒロ兄ちゃんが、好き」
どれだけ繰り返しても、想いの全てを伝えることはできない。
「好きなの…っ」
どれだけ想いを告げても、離れていた時間を埋めることはできない。
「もう、会えないのは嫌なの…っ」
もどかしくて、苦しくて、千里は声をあげて泣いていた。
会えなかった間の心が張り裂けるような痛みも、再会してからの息苦しいほどの焦燥感も、全てが堰を切ったように溢れ出て胸が熱くなる。
「好き…っ」
唇が離れた一瞬に囁くと、浩人は切なげに眉を寄せてまた唇を重ねてきた。濡れた音を立てながら二人の舌が絡み合い、甘い息が混じり合う。
「…千里」
いつもとは違う呼び方に、浩人の激しい情熱が満ち溢れていた。
嬉しくて、鼻の奥がツンと痛くなる。
「ヒロ兄ちゃんが、好き」
どれだけ繰り返しても、想いの全てを伝えることはできない。
「好きなの…っ」
どれだけ想いを告げても、離れていた時間を埋めることはできない。
「もう、会えないのは嫌なの…っ」
もどかしくて、苦しくて、千里は声をあげて泣いていた。