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夏の終わりに
第23章 繋がる想い ③
「ちぃ坊は、お前がいてりゃ大丈夫。…大丈夫になる。けど、お前は?」
「俺は…、」
「真面目なのはお前の良い所だけど、何でもかんでも一人で抱え込もうとするな。つーか、あんまり思い詰めんなよ」
「……っ」
「ちぃ坊に幸せにしてもらえ」
汚れた手がぐしゃりと浩人の頭を撫でる。
「幸せに…って、そんな」
情けなく呟く浩人に、カズが肩を怒らせた。
「なんだ、遊びか?」
「な…っ、そんなわけないだろ!」
語尾を荒げたカズに負けずに、浩人も怒気の混じった声を上げる。
遊びなら、後先考えずに抱けばいい。
抱いて、飽きたら捨てる。それで終わり。
四年間も思い悩み、こんなにも苦しんだりする必要などない。
「…愛してるから、手ぇ出したんだろ?」
「あ、愛って……」
浩人は言葉に窮して黙り込んだ。
「俺は…、」
「真面目なのはお前の良い所だけど、何でもかんでも一人で抱え込もうとするな。つーか、あんまり思い詰めんなよ」
「……っ」
「ちぃ坊に幸せにしてもらえ」
汚れた手がぐしゃりと浩人の頭を撫でる。
「幸せに…って、そんな」
情けなく呟く浩人に、カズが肩を怒らせた。
「なんだ、遊びか?」
「な…っ、そんなわけないだろ!」
語尾を荒げたカズに負けずに、浩人も怒気の混じった声を上げる。
遊びなら、後先考えずに抱けばいい。
抱いて、飽きたら捨てる。それで終わり。
四年間も思い悩み、こんなにも苦しんだりする必要などない。
「…愛してるから、手ぇ出したんだろ?」
「あ、愛って……」
浩人は言葉に窮して黙り込んだ。