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夏の終わりに
第7章 愛撫
膣口がきゅっと締まり、体が震え始める。

「…や、……ぁっ」

我慢出来なくて溢れた声に、覆い被さっている浩人の体がギクリと止まった。

胸を揉みしだき、しゃぶり、愉悦に浸っていた手と口がおずおずと離れて、膣をかき回していた指も引き抜かれる。体が離れていくと、二人の間にこもっていた熱も去ってしまい、夏だと言うのに千里は寒くて凍えそうになった。

しばらく固まっていた浩人が、素早く、けれどとても慎重にパジャマの乱れを整えていく。
全て元の状態に戻すと、浩人は千里の手を両手で包み込み、車内で千里がしたように自分の額に押しあてた。

「なに、やってんだろ……最低だな」


深く息を吐き出して客間を出ていく浩人の後ろ姿が、霞み歪んでいく。


テッペーに会った恐怖はもうなくなっていた。
それなのに千里の心は乱れ、体の震えは治まりそうになかった。
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