この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第11章 花火
ヒュー……

浩人の指が蠢いて

ドォ、ドォンッ

千里の腹部を撫でさする。

ヒュー…ヒュー……

森の冷気に冷やされた風が境内を走り抜け

ドォンッ、ドドォドォンッ、……ドォンッ

それでも二人はじっとりと汗ばんでいた。


誰もが空に夢中になり、感嘆の声を漏らしては次の大輪を待つ。
しつこく鳴いていたアブラゼミも、ジッ……と小さくシンバルを鳴らして黙った。

「全体は見えないか。……ごめんな」

そう言いながらも浩人の手は躊躇いもなく蠢いている。そうしているのが、ごく自然のことであるように。

千里は激しく鳴る鼓動に堪えるように髪を一房だけ握った。

「私が寝ちゃったから……」


真剣に料理をしている浩人の後ろ姿に見惚れ、リズミカルにフライパンの上を踊る熱の音に聞き惚れ、寝不足に瞼が重くなっていった。
千里には、その先の記憶がなかった。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ