この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パーキングラブ
第3章 アクシデント
 早朝石川PAで待ち合わせをして走り出した。天気は晴れ曇りって感じで、ゴールデンウイーク前で道も空いていた。前日にオイル交換を済ませたGTRは極めて順調だった。中央道の軽いワイディングがドライビングを楽しくさせてくれる。GTRは最高の安定感を見せてくれた。
 途中何回か休憩を入れ、その度にマスタングと先頭を入れ替えて諏訪湖を目指した。八ヶ岳PAで最後の休憩を終えて先頭はマスタング、その後悪夢が襲ってきた。突然のスコール。前方の視界が一気に白くなった。
 マスタングは直ぐに減速。レイラは冷静だった。いい車はブレーキも最高で、車体全体が沈み込み、スピンし難い性能になっている。その時前方に微かにブレーキランプが点灯したのが見えた。その後破壊音と共に前方が塞がれた。俺はすかさず急ブレーキを踏んで、少し車体斜めになったが停止する事ができた。マスタングは障害物までの距離が無くそのまま突っ込んでいく勢いだった。障害物直前でマスタングがスピン、正面から突っ込む事は避けられたが左後部を強打してしまった。
 見ると4トントラックが横転し、道を完全に塞いでいた。マスタングがヒットしたのはトラックのボディの裏側だった。レイラは素早く車から降りてきて道路脇に待避した。俺はレイラの無事を確認して、GTRを路肩に寄せてハザードを出した。そこにレイラが駆け寄ってきて、助手席に乗り込んだ。俺は未使用のスポーツタオルを渡した。

「ありがとう」

レイラはそう言って濡れた髪を拭いていった。

「怪我とか無いですか?」
「うん平気」
「道路に反射板立ててきます」
「お願い。警察には連絡しておくわ」

俺は反射板を道路中央にセットした。後続車がいなかったのが不幸中の幸いだった。レイラは警察に連絡。続けて保険会社に連絡し事故後の処理を依頼していた。

「とんだ災難でしたね。よくあの距離で車、回せましたね」
「車の性能のおかげよ。あなたが突っ込んできたら、大変だったけど、上手く止まってくれて助かったわ」
「車の性能のお陰ですね」

二人は静かに微笑んだ。
外は雨も小降りになり、後続車が次々とハザードの列を作っていった。


to be continued
/11ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ