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想い想われ歪なカタチ
第8章 8
「この下着、恐ろしくたっぷりと水気を含んでびしょびしょなんだが?
 おもらしでもしちゃった?」

答えを分かりきっていながら意地悪く、流牙が私に問いかける。

「―――っ、やめてよっ!そんな・見ないでったら!」

恥ずかしさで頭が爆発しそう。
下着を剥ぎ取られただけでも屈辱的なのに、その下着を
揶揄する目で眺められてはたまったものではない。

「ヘンタイ!変態!流牙のヘンタイっっ!!」

ぎりぎりと不自由な両手を握り締めた。
この両手が縛られてなかったら、すぐにでも流牙を張っ倒して取り返すのに
それが出来ない代わりに罵る言葉を喚き散らした。
そうすることで、恥ずかしさから少しでも逃れようとした私の必死の抵抗だった。

「散々な言われようだな、っ・たく」

「ねぇもう、この手の解いてよっ・・何も、こんなことしなくたって私・・」

続きを言いかけて口を噤んだ。
流牙の顔がふいに目前にせまってきたからだ。

「そんなにこの縄、解いて欲しいか?」

にんまり笑って、流牙が尋ねる。
こういう時って、決まってなにか企んでいるんだ。
ぐすん・・ と鼻を鳴らして、私は答える。

「当たり前でしょっ。すぐに解いて頂戴」

「じゃあ俺を 『ご主人様』 と呼べ。
 そしたら直ぐに、解いてやるよ」

私は一瞬固まって、ぽかんと口を開ける。
あぁ、そっか。そういうことだった。

「っ冗談!あんたねぇっ、寝言は寝てから言いなさいよっ!」

噛み付かんばかりに叫ぶ私に、流牙は冷ややかな目線を送った。

「ふーん、そう。まぁ予想通りの反応だが。
 今からがますます楽しみだよ」

ふふと吐息を漏らして、唇の端を綺麗に吊り上げて笑う。
悪魔・・としか例えようの無い微笑みに、私は背中に悪寒を感じてぞくぞくと身が震えた。
流牙という名の悪魔の手に、私の両手首に絡み付いてる紐と同じものが握られているのに
気づいたのは一通り悪寒が通り過ぎた後だった。
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