この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想い想われ歪なカタチ
第4章 4
「私、あれ、欲しい! あれ! 欲しい!! あれ買って!?」
・・・驚くかもしれないけど実際、
幼稚園やそこらの私の
欲しいものに対する感覚って、そういう感じだったのよね。
お祖父さまは私を見つめると、
細い皺だらけの 私だけには優しい目元をゆるませて、困ったように肩を竦ませた。
「伊吹・・・あの少年はデパートの商品ではないのだよ・・?」
突拍子もない私の欲求に、優しく諭すように説明をする。
そんなの、私が聞きっこない。
「やだ! やだ! 欲しい!! 欲しい!!
買って!? 買ってよ、おじいちゃま~~!」
「伊吹・・・」
深いおでこの皺が、いっそう深くなってる。
お祖父さまが何か言い出す前に、私はとっておきの止めを刺した。
「誕生日プレゼントに何でも買ってくれるって言ったじゃない!!
おじいちゃまの嘘つき!! おじいちゃま、嫌い!!」
ぷぅと頬を膨らませてそっぽを向く。
でもしっかり横目で、お祖父さまの反応を覗いながら。
「わ、わかった 伊吹、少し待っておいで」
案の定、お祖父さまは慌てて私をなだめると、施設の園長らしき人物と交渉に入った。
私はしめしめと舌を出す。
無邪気な子供のふりして大人を操るなんて 本当にカンタン。
これでもう あの存在は私のものになったと、この時すでに確信していた。
窓辺の少年は、ほどなくお祖父さまと施設長に呼ばれて
何やらいろいろと説明を受けていた。
そうして、よく理解できていない様相で突っ立っているところへ、
私はちょこちょこと近寄って、目の前に立ち塞がると声を掛けた。
「いい?あんたは今日からわたしの奴隷なんだから!!
わたしの言うこと何でも聞くのよ!? わかった??
わかったら返事しなさいよ!!」
「・・・ええと、君が伊吹?」
・・・驚くかもしれないけど実際、
幼稚園やそこらの私の
欲しいものに対する感覚って、そういう感じだったのよね。
お祖父さまは私を見つめると、
細い皺だらけの 私だけには優しい目元をゆるませて、困ったように肩を竦ませた。
「伊吹・・・あの少年はデパートの商品ではないのだよ・・?」
突拍子もない私の欲求に、優しく諭すように説明をする。
そんなの、私が聞きっこない。
「やだ! やだ! 欲しい!! 欲しい!!
買って!? 買ってよ、おじいちゃま~~!」
「伊吹・・・」
深いおでこの皺が、いっそう深くなってる。
お祖父さまが何か言い出す前に、私はとっておきの止めを刺した。
「誕生日プレゼントに何でも買ってくれるって言ったじゃない!!
おじいちゃまの嘘つき!! おじいちゃま、嫌い!!」
ぷぅと頬を膨らませてそっぽを向く。
でもしっかり横目で、お祖父さまの反応を覗いながら。
「わ、わかった 伊吹、少し待っておいで」
案の定、お祖父さまは慌てて私をなだめると、施設の園長らしき人物と交渉に入った。
私はしめしめと舌を出す。
無邪気な子供のふりして大人を操るなんて 本当にカンタン。
これでもう あの存在は私のものになったと、この時すでに確信していた。
窓辺の少年は、ほどなくお祖父さまと施設長に呼ばれて
何やらいろいろと説明を受けていた。
そうして、よく理解できていない様相で突っ立っているところへ、
私はちょこちょこと近寄って、目の前に立ち塞がると声を掛けた。
「いい?あんたは今日からわたしの奴隷なんだから!!
わたしの言うこと何でも聞くのよ!? わかった??
わかったら返事しなさいよ!!」
「・・・ええと、君が伊吹?」