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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
とにかく、流牙は
そんな私の様子を知ってか知らずか、次々に用事を言いつけるし。
挙句の果てには人をわざわざ呼び出しておいて、流牙ってば澄ました顔でこう言ったのよ。
「窓を開けろ」
ですって!! ふざけすぎてる!
「窓ぐらい自分で開けなさいよっッ!!」
叫びそーになったけど、またお尻叩かれるのが嫌で、私は無言で窓につかつか歩み寄ると、
派手に音を立ててバンと開けた。
でも、
窓から吹き込んでくる風に吹かれて、ちょっとだけ思い出した。
私もよくカーテン開け閉めするってだけで、流牙を呼び出してたわ・・・
・・・これってひょっとして仕返しなのかしら?
絶対そうだわ。
私を呼び出すたびに、流牙は意地悪そーに、にやにやしながら
私が呆れるようなことばっかりを言いつけるの。
私はもう、叩かれるの嫌だから反抗心を何とかして閉じ込めて、
無口になっては言われたことをテキトーにこなしてる。
下手に何か言うより、黙ってたほうがまだマシなんだもの―――あ・・・、だから流牙もずっと無口だったのかな
・・・ はっ! そんなの考えすぎ考えすぎ!!
頭を振り払っていると、「珈琲を入れてこい」と流牙が言った。
そんな私の様子を知ってか知らずか、次々に用事を言いつけるし。
挙句の果てには人をわざわざ呼び出しておいて、流牙ってば澄ました顔でこう言ったのよ。
「窓を開けろ」
ですって!! ふざけすぎてる!
「窓ぐらい自分で開けなさいよっッ!!」
叫びそーになったけど、またお尻叩かれるのが嫌で、私は無言で窓につかつか歩み寄ると、
派手に音を立ててバンと開けた。
でも、
窓から吹き込んでくる風に吹かれて、ちょっとだけ思い出した。
私もよくカーテン開け閉めするってだけで、流牙を呼び出してたわ・・・
・・・これってひょっとして仕返しなのかしら?
絶対そうだわ。
私を呼び出すたびに、流牙は意地悪そーに、にやにやしながら
私が呆れるようなことばっかりを言いつけるの。
私はもう、叩かれるの嫌だから反抗心を何とかして閉じ込めて、
無口になっては言われたことをテキトーにこなしてる。
下手に何か言うより、黙ってたほうがまだマシなんだもの―――あ・・・、だから流牙もずっと無口だったのかな
・・・ はっ! そんなの考えすぎ考えすぎ!!
頭を振り払っていると、「珈琲を入れてこい」と流牙が言った。