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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
ゴシゴシっと。
・・・なんでこんな床に這いつくばっているんだろ、私。
昔・・というか、つい昨日までは、私がするとは信じられない作業だわ・・・
だんだん抵抗なく命令に従っている自分が怖い。
こうやって流牙の足元に四つんばいになって床を拭くのは、ものすごーく屈辱的!!
できればしたくはないけれど、
それでもおしり叩かれたりとか、昨日のようなこと・・されるよりはマシかな・・・
そんなことまで考えてる。
なーんでだか、思考まで従順になってきてない? あーヤダヤダ。
私がせっせと床を拭く間、流牙は何も喋らなかった。
床に膝をついているせいで、流牙の足しか見えないけど、きっと上から私のこと見てる。
眼鏡というガラスのコーティングを無くした、あの射抜くような眼で。
しばらく 変な沈黙が部屋に留まる。
床に這いつくばってるせいか、顔に血が昇るのが早い。
べ、べつに、昨日のこととか、 そんなに思い出しちゃったわけじゃないけど・・・
とにかく、私は床を拭きあげて立ち上がった。
「さ、これでいいでしょ。私、もう行くから」
なーんか嫌な雰囲気だから、
さっさと部屋を去ろうとした私の腕をまた、流牙がガッシリと掴んだ。
「まだ終わってないだろ? 俺の足元をよく見ろよ。
まだ汚れてるだろうが」
むうう・・・、もう、この口の聞き方、ムカツクのは当たり前として、
流牙の言われた通り、その足元の 流牙の靴をよくよくみるとコーヒーの飛沫がついてる。
自らではなく、他人の手によって ピカピカに磨かれた黒い革靴に、点々と。
汚れてるって・・・・
も、 ものすごーくチョビットじゃないの!!
でも
ここで思ったこと言い返したら、また何かされちゃうかも。
ここは黙って拭いておこう。
別に流牙が怖いわけじゃないけど、(ほんとは怖いけど。)
手に持ってたままのダスターを裏返すと、
私はムカツキを何とか抑えながら惨めにも流牙の靴を拭こうとした。
・・・なんでこんな床に這いつくばっているんだろ、私。
昔・・というか、つい昨日までは、私がするとは信じられない作業だわ・・・
だんだん抵抗なく命令に従っている自分が怖い。
こうやって流牙の足元に四つんばいになって床を拭くのは、ものすごーく屈辱的!!
できればしたくはないけれど、
それでもおしり叩かれたりとか、昨日のようなこと・・されるよりはマシかな・・・
そんなことまで考えてる。
なーんでだか、思考まで従順になってきてない? あーヤダヤダ。
私がせっせと床を拭く間、流牙は何も喋らなかった。
床に膝をついているせいで、流牙の足しか見えないけど、きっと上から私のこと見てる。
眼鏡というガラスのコーティングを無くした、あの射抜くような眼で。
しばらく 変な沈黙が部屋に留まる。
床に這いつくばってるせいか、顔に血が昇るのが早い。
べ、べつに、昨日のこととか、 そんなに思い出しちゃったわけじゃないけど・・・
とにかく、私は床を拭きあげて立ち上がった。
「さ、これでいいでしょ。私、もう行くから」
なーんか嫌な雰囲気だから、
さっさと部屋を去ろうとした私の腕をまた、流牙がガッシリと掴んだ。
「まだ終わってないだろ? 俺の足元をよく見ろよ。
まだ汚れてるだろうが」
むうう・・・、もう、この口の聞き方、ムカツクのは当たり前として、
流牙の言われた通り、その足元の 流牙の靴をよくよくみるとコーヒーの飛沫がついてる。
自らではなく、他人の手によって ピカピカに磨かれた黒い革靴に、点々と。
汚れてるって・・・・
も、 ものすごーくチョビットじゃないの!!
でも
ここで思ったこと言い返したら、また何かされちゃうかも。
ここは黙って拭いておこう。
別に流牙が怖いわけじゃないけど、(ほんとは怖いけど。)
手に持ってたままのダスターを裏返すと、
私はムカツキを何とか抑えながら惨めにも流牙の靴を拭こうとした。