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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
流牙の眼鏡の奥の、ポーカーフェイスのその顔に、
わずかに走った嫌悪感を逃さずに、
私はじっと見つめて追い討ちをかけた。
「流牙。・・私の言うことが、聞けないの?」
流牙の出来もしない無理を言って、ちょっと試してみたかっただけ。
出来ないなら出来ないでよかった。するなんて思ってなかったし、
代わりにいっぱい 今のムシャクシャがなくなるまで、なじってやろうと思ってたから。
でも、流牙はほんとうに私の言うとおりに従った。
「失礼します」
と、呟くように告げると、紅茶の飛沫がついた方の私の片足を
私の体重を器用に支えながらその大きな手のひらに収めて、静かに口付けたのだった。
流牙の 色の薄い唇から、小さく出された艶かしい舌が、
私の履いた赤いエナメルの靴の上をそっと這う。
私の足下で、
私の靴を舐める流牙を見て、
背中の毛が立つような、変な高揚感が 私のなかで増した。
もっと試してみたい――
細く息を吐いて、あと少しだけ 付け足してみた。
「靴・・・・だけじゃ、ないわよ?私の脚にも飛沫が付いてる――」
すぐに、流牙の舌が、私の脚の肌を生暖かく触れた。
一度もそこに感じたことのないぬめった感覚に、私はぶるりと身が震えた。
頭がもやもやしてくる。・・・・変な感じ。ぞくぞくしてくる。
「・・・あんっ・・・りゅう・・・っ・・・、んっ・も、
もういいわよ!」
ガッ・・・!!
「うっ・・・ッ」
わずかに走った嫌悪感を逃さずに、
私はじっと見つめて追い討ちをかけた。
「流牙。・・私の言うことが、聞けないの?」
流牙の出来もしない無理を言って、ちょっと試してみたかっただけ。
出来ないなら出来ないでよかった。するなんて思ってなかったし、
代わりにいっぱい 今のムシャクシャがなくなるまで、なじってやろうと思ってたから。
でも、流牙はほんとうに私の言うとおりに従った。
「失礼します」
と、呟くように告げると、紅茶の飛沫がついた方の私の片足を
私の体重を器用に支えながらその大きな手のひらに収めて、静かに口付けたのだった。
流牙の 色の薄い唇から、小さく出された艶かしい舌が、
私の履いた赤いエナメルの靴の上をそっと這う。
私の足下で、
私の靴を舐める流牙を見て、
背中の毛が立つような、変な高揚感が 私のなかで増した。
もっと試してみたい――
細く息を吐いて、あと少しだけ 付け足してみた。
「靴・・・・だけじゃ、ないわよ?私の脚にも飛沫が付いてる――」
すぐに、流牙の舌が、私の脚の肌を生暖かく触れた。
一度もそこに感じたことのないぬめった感覚に、私はぶるりと身が震えた。
頭がもやもやしてくる。・・・・変な感じ。ぞくぞくしてくる。
「・・・あんっ・・・りゅう・・・っ・・・、んっ・も、
もういいわよ!」
ガッ・・・!!
「うっ・・・ッ」