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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
途中から慌てて声を抑えたけど、間の抜けた声は訪問客の囲う食卓に響いた。
訝しげな視線が私の方へ集まる。


「あっ、あの、そろそろお料理をお持ちしましょうか!?」


必死で私は取り繕う。


「そうだな。じゃあ料理を運んできてくれ」


私に大声をあげさせた張本人は、澄ました顔でそう答えた。
こ、この男は・・・・
もう呆れて何も言えナイ・・・

私はしょうがなく、自分が言い出したのもあるし、
隣の厨房へと向かって、既に用意されてた 色取り取りに盛り付けされたオードブルを
それを運ぶためのワゴンに乗せ、ガラガラと押しては 広い食堂に再び入っていった。


「こちらが前菜、壬生菜と活オマール海老のトリュフ風味でございます」


なるべく、声が上擦らないように小さく喋った。
お皿を持つ手が微かに震える。
私は歩こうとしては何度も立ち止まって、身体中から汗をびっしりと噴き出させてた。
柔らかな音調の室内音楽がかかってなかったら、ヴィン― なんて、不気味な作動音が部屋に響いてたかも知れない。

こんなことって、こんなことって、 許されていいの!? 
流牙ってば、信じられないことに、最悪なことに!! 
さっきからあのスイッチ、入れたり切ったりして遊んでるっっっ!!! 

バイブレーションの強さはおそらく一番弱で、微妙に頼りなく振動する程度なんだけど、
敏感になってる私のその部分には もう十分過ぎる刺激で、カチリと電源の入る音がするたびに 私は飛び上がりそうだった。
履かされた黒い皮製のパンツは、ぴったりと私の腰に巻きついてて、振動する突起を私に容赦なく押し付け、咥えこませてる。
しかも、取り付けられた振動制御機能は、私の中に入ってるでっぱりと、外のでっぱりとの二箇所に内臓されていて、
それぞれ別々にON/OFFが出来るという手の込んだ製品だった。
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