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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
地獄のようなフルコースは続く。

オードブルの次はスープ。

必死の形相で皿を運ぶ私に、 「今、スイッチ入れたら全部零しそうだなぁ」  なんて脅しかける。

その次に魚料理・・・肉料理・・・サラダにパンのおかわり。

走り回ってるわけじゃないのに、私の呼吸は浅く短く あがってきている。
はぁはぁと切れぎれに息を吐く。
私が料理を運ぶたび、流牙は私の反応を弄ぶように、スイッチを入れては切り、切っては入れ―
悪魔の遠隔操作の指示通りに、私の下着に仕込まれたバイブレーションは振動してやんで、刺激して止まって―
身構えていても、悲鳴が飛び出そうになる。

同時にスイッチを入れられたときなんか、私はひとたまりもなく昇り詰めそうだった。
ビィィィと鳴ってる振動音が、何よりも鮮明に頭に響く。
真っ赤になって、俯いて、壁際によりかかって、息を殺していると、
すんでのところで、バイブレーションは途絶えた。
流牙のからかうような眼差しが、確かめなくても目に浮かぶようだった。

この馬鹿馬鹿しい下着を設計したのは流牙に違いない・・・
だって、こんなに、私の すごく弱いところ、すべて計算して測ったように当たってるもの
私のなかの  恐ろしく敏感な襞。
私のそとの  酷く敏感な突起。
なかとそと、二つのバイブレーションは同時に刺激して、振るえて止まって、また震えて――
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