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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
どんどん感覚が麻痺してくる。
電源の切られる間隔がだんだん早くなっているのは気のせい?
最後には、スイッチが入ってなくても、まだあそこがビリビリしている気がする。
どんどん熱を含んで熱くて、歩けば股の間がぬるぬるしているのが分かる。
気になって、メイド服から覗く自分の太股に視線をやると、その内側から透明な液が一筋 垂れてる。

慌てて、食卓の紙ナプキンをこっそりと一枚抜いて、人目のつかない場所に隠れてぬぐった。
しばらく経つと、また垂れてくる。
振動に導かれ、どろりと太腿を私の液体が伝う感覚は あまりにも鮮明で身が凍る。
こういう時でさえ、メイド服のスカートの短さを呪った。
客の視線が私とぶつかると、気づかれたんじゃないかって、びくびくしてしまう。
流牙は楽しそうに会話を弾ませながらも、ちゃんと私の様子を監視している。


やっと、コースの最後のデザート・・・

・・だめだ 脚が、ふらふらしてきた・・・力が入らない。
長いテーブルの置かれた大食堂が、余計に広く感じてしまう。
料理を運ぶワゴンにつかまってなかったら、とっくに足がもつれて転んでた。
目の前が黒いの通り越して白い
もう限界だわ・・・
今まで保ってこれたのが不思議なくらい。

ここまでくると、客の雰囲気はすっかりくだけて、各々の相手と各々の話に華を咲かせている。
手の込んだデザインの施されたデザートの皿を、差し出すメイドの呼吸が不自然に乱れてることなんて、
ちっとも気にならないようだ。


「どうしたんだい、伊吹。 顔が赤いよ。
 まさか、こんな人前で、イったりしないよな?」


デザートを差し出した私の腕を引っつかんで、流牙は意地悪にも 隣の席にも聞こえそうな声で呼びかけた。


「ひぅ・・・っ」


もう、何度目かわからない 悲鳴を胸の奥で押し潰した。
心臓がバクバク言ってる。 頭は 血管の切れそうなくらいドクドクしてる。
周りの目線が気になる。実際は私のほうなんて、誰一人見てないんだけど、いつこっちを向かれるかわかったもんじゃない。
私の中の、卑猥な仕掛けは ぶるりぶるりと相変わらず嫌な音を立てて動いてる。
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