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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
「流牙・・・もう、それ、止めなさいっ・・ 私、どーかなっちゃいそうなのよっ・・・」


ぎん と 精一杯の気力を振り絞って、流牙を睨んで、訴えた。
今、立っているのがやっとだって、流牙だって察してくれてもいい筈なのに。
振動のあたる、その部分から、私が流れ出してしまいそう。 思考が溶け出してしまいそう。


「『止めなさい』・・ねぇ?」


しまった   なんて思った けど、もう遅かった。
私は流牙の腕を振り払って後退った。
遠隔操作だからそんなの意味がないってわかってたけど、思わず身体は反応してた。

流牙は怯える私に、不自然なほど優しく笑いかけながら、おもむろに
手にもったリモコンで そのダイヤルを 思いっきり『強』へと回した。


「ぅぁあああぁぁっ・あっ・・・ああっ・・」


想像もつかない刺激で私の急所が責められる。

なにか 
私の 
すごく 
気持ちいいところ
 内側
 ビリビリ 
あたって―――

快感の濁流が、私のリミッターを打ち砕いて、もの凄い速さで浮き上がってくる。

駆け上がって、びちゃんと広がると、更に悪化して私を侵してる。


「あっ・・ りゅ・・流牙・・ッっ・あんた・・
   こんな・・・お、おぼえてなさ・い ・よ・・ぉ・っっッッ、 っあ ぁ ぁぁァ―――」


快楽の電撃に下から撃たれて、私は反射的に背中を反らした。

それは嵐のように、私のなかをぐるぐると吹き荒れると、一気に引いて行った。

迸った嬌声が、そこまで部屋に響かなかったのは、私の最後の自尊心のお陰かもしれない。

ふわふわしていた身体が、どっと重みを含みだす。
がくがくの足は既に役に立たなくなってて、かくんと折れると、そのまま私は床にへたりこんだ。
その足元の床には水滴が落ちてる。白く、濁って点々と。
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