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想い想われ歪なカタチ
第7章 7
施設での暮らしは・・・ もう何ていうか、私に言わせれば動物園に居る気分だった。
だってガキはぎゃあぎゃあ煩いし、掃除や洗濯は、まあちょっとは慣れてたけど、やっぱ嫌だし、
なんてったって、見ず知らずの子たちとの共同生活だし、お風呂まで一緒だし、施設は古いし、トイレは汚いし、
馴染めないし、ガキはぎゃあぎゃあ煩いし、同じ年頃の子はナマイキだし、
ご飯は残飯かとおもうぐらいだし、ガキはぎゃあぎゃあ煩いし、自分が動物になった気分だった。
いっそドレイ扱いのままでも、まだ人間であるぶん屋敷に帰ったほうがマシじゃないかと思った。
それでも今まで耐えてたのは、動物園のようなこの施設こそが
私の知らない流牙が、暮らして過ごした時間と場所 そのものだから。
流牙と同じ場所、同じ方法で暮らしていたら、何か得れると そう思った。
でも、そんなのは幻想。
何度思い描いて想像しても、ここで流牙が何を感じて考えていたかなんてさっぱりわかんない。
そんな超能力、私には無かった。
それでもちょっとだけ 得るものはあった。
長い年月、ここで働いているという施設のオバサン(他のコたちは先生とか呼んでたけど)が、
流牙のことを尋ねたら、すっごく懐かしがっていろいろ話してくれた。
私には全部、初めて聞くことばかり。
流牙が、施設に入ることになった理由。
あの公園のこと。
流牙がいつも施設を抜け出しては、その公園で待ち続ける時間を過ごしていたこと。
その度に迎えに行ってたってこと。
決まってこういう雪の日は、気づいたら部屋から居なくなって、
この公園の、灯りの消えかけた街灯の横に、凍えながら立っていたって・・・・
酷いはなし。
馬鹿な流牙。
悲しい話。
だってガキはぎゃあぎゃあ煩いし、掃除や洗濯は、まあちょっとは慣れてたけど、やっぱ嫌だし、
なんてったって、見ず知らずの子たちとの共同生活だし、お風呂まで一緒だし、施設は古いし、トイレは汚いし、
馴染めないし、ガキはぎゃあぎゃあ煩いし、同じ年頃の子はナマイキだし、
ご飯は残飯かとおもうぐらいだし、ガキはぎゃあぎゃあ煩いし、自分が動物になった気分だった。
いっそドレイ扱いのままでも、まだ人間であるぶん屋敷に帰ったほうがマシじゃないかと思った。
それでも今まで耐えてたのは、動物園のようなこの施設こそが
私の知らない流牙が、暮らして過ごした時間と場所 そのものだから。
流牙と同じ場所、同じ方法で暮らしていたら、何か得れると そう思った。
でも、そんなのは幻想。
何度思い描いて想像しても、ここで流牙が何を感じて考えていたかなんてさっぱりわかんない。
そんな超能力、私には無かった。
それでもちょっとだけ 得るものはあった。
長い年月、ここで働いているという施設のオバサン(他のコたちは先生とか呼んでたけど)が、
流牙のことを尋ねたら、すっごく懐かしがっていろいろ話してくれた。
私には全部、初めて聞くことばかり。
流牙が、施設に入ることになった理由。
あの公園のこと。
流牙がいつも施設を抜け出しては、その公園で待ち続ける時間を過ごしていたこと。
その度に迎えに行ってたってこと。
決まってこういう雪の日は、気づいたら部屋から居なくなって、
この公園の、灯りの消えかけた街灯の横に、凍えながら立っていたって・・・・
酷いはなし。
馬鹿な流牙。
悲しい話。