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想い想われ歪なカタチ
第7章 7
 私たちはそれから、一緒に車に乗って帰った。
二人で屋敷に着いたら、何故か既にあつあつのお湯のたっぷり張ったお風呂の用意が出来ていて、
雪の中ですっかり冷え切った身体を温めるためにバスタイムをとる事にした。
流牙はやっぱり偉そーで、お風呂に一緒に入ろうって言う。
いつのまにかぐいぐいと、脱衣場まで押しやられてしまった。


「一緒に入るの? 流牙と? やだやだやだ! 何考えてんの? バッカじゃない?」


はっ・・・ ついついまた口が・・・
「怒ってないかなー」 と恐る恐る流牙を見る。
私も一応、パターンが読めてきてる。


「なんで嫌なんだよ?」


ほっ  よかった。怒ってはないみたい。
でも流牙は不機嫌そうに私を見ている。
いつも綺麗なラインを描いている眉がつりあがってる。


「えーっと、だってその、恥ずかしいし・・・」


以前の流牙なら、私がいやだって言ったらぱったり止めてそれ以上追求しなかったし、
この前の流牙なら私がいやだって言っても、知るか って感じで無理やりしていた。
ちゃんと理由を聞かれるなんて初めてで、私は何だか口篭もってしまった。
そんな私の言葉に流牙がきっぱりと答えて言う。


「だから、おまえのハダカなんか全部見ちまってんのに何を今更恥ずかしがるんだよ?」


だって。


「・・・そりゃそーなんだけど、それでもさ、お風呂となるとまた別で、恥ずかしいもんは恥ずかしいんだけど、
 わかんないのかな?そーゆー微妙なとこ――って流牙、あんた聞いてんの!?」


ぶつぶつと言ってると、流牙にさっさと洋服を脱がされてお風呂場に追いやられてしまった。
なんか子供扱いだなぁ。
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