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誘蛾灯
第4章 転落危険
 さて、上手く立てたら御喝采だ。あらよっと。少しよたついたが何とか立ち上がる。春花は驚いて手足に力を入れるが不自然な格好でそうそう思うように力が入るわけがない。からだが僅かながらずりさがり自重で亀頭を天井に押し付けてしまう。天井と言っても何も木やコンクリートで出来ているわけではない。要は弾力のある肉なのだ。押されれば幾らかは凹む。それは実際には㎜単位の圧迫だったが春花には胃袋を通過して口からチンポが飛び出した様な衝撃だったようだ。「グェ~!」絞め殺される鶏みたいな声を上げ涙を流すがこんなものでは終わらない。一歩、一歩と身体が大きく上下するようにしてベッドの周りを歩く。歩を進める度にグエグエ蛙の様に鳴くのでそのままベッドに腰掛ける。やっと拷問に近いポルチオ責めが止んで一息ついた春花だったが直ぐに送り込まれた新しい感触に悲鳴を上げる。
 「ダメ!いや!汚いの!触っちゃだめ!挿入ないで!」
 残念ながら俺からは見えないが春花の尻臀の奥にひっそりと在る菫色のすぼまりに唾で湿らした俺の中指が根元まで埋まっている。若い女の子に多い便秘症なのか指先に固い固形物が当たる。後でしっかり洗わないとな。咲子達は毎日浣腸を義務付けてるから失念していたが普通の女の尻穴の奥には糞が詰まってるんだった。指サック、ゴム手袋、せめてコンドームでも嵌めとくべきだったが今更抜くわけにもいかない。第二関節まで引くとその周辺の腸壁を嫐る。
 「いや!そんな所触らないで!」
 「そんな所ってどこだよ?」
 「・・・」
 「いつもウンコ放り出してるここは何て言うんだ?」
 二穴を同時に責められて春花の理性が吹っ飛ぶ。
 「お、お尻の穴」
 「違う!」
 「あ、アナル!」
 「違う!」
 頑張って考えてるようだが俺の期待する答えは出るはずがない。せいぜい頭を捻ってケツの穴が関の山だろう。
 「いいか?ここはケツマンコだ。」
 「ケツマンコ」
 新しい英単語を口伝てで教わる中学生の様に意味も判らずに復唱する。
 「そうだ。女にはチンポを喜ばせる穴が三つある。口とオマンコと」
 最後まで聴かないで春花は驚愕に目を見開く。
 「恋人とセックスするようになったらいつケツマンコを求められても良いように自分で毎日浣腸して準備しておくのが大人の女のエチケットだ。」
 
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