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誘蛾灯
第5章 語るな危険
 俺が能力に目覚めてからもう四十年になる。気が付けば俺もすっかりいいオジサンだ。美世子とは数年前に銀婚式を迎えたが未だにラブラブだ。咲子と初巳は今も愛人としておれに尽くしてくれている。出来れば彼女等も籍に入れてやりたいのだが法律上どうやっても無理なので咲子とはスイスの、初巳とはフランスの教会で形だけの結婚式を挙げた。二人ともウエディングドレスが着れただけで幸せと言ってくれたがなんとも心苦しい。俺が死ぬまでに法改正されたら必ず入籍するから待っててくれ。
 人間50を過ぎると性欲も減退するものらしいが俺のチンポは相変わらず元気で便女も50人を越えた。どうやら息子の元気の秘密も俺の能力に関係しているような気がしてならない。つまり俺の力が発情させれるのは地肌で触れた女性だけではなく俺自身も無意識の内に発情させられているのてはないかと推察しているのだ。そうでなければ五十男がおサルさん時代の中学生みたいに日に五発も六発も濃いザーメンを大量に出せるわけがない。このままだと百を越えて大往生した時もフル勃起していそうな気がする。
 さて俺が住んでいた咲子名義のマンションだが今では住人は全て未婚の便女になっている。その数40数名。飼い主としては彼女等に安定した生活を送らす責任があるので一つの事業を始めた。各種風俗店へのキャストの派遣業だ。派遣する女は全て便女だ。無論こんな商売最初から上手くいくわけがない。店としても高いマージン払ってまで俺の所から女を借りるなくても自力で集めればいいだけなのだ。が、中にはそれが出来ない商売下手な店主も居る。特に風俗は儲かると軽い気持ちで旗揚げした若造などはキャスト集めのノウハウを知らないで四苦八苦している。そんな所を狙って最初の3ヶ月はお試し価格で安く便女達を貸してやった。
 自慢ではないがうちの便女達の質は超一流だ。たちまち「恥丘にKの刺青のある女は最高だ」と噂が流れ評判を聞き付けた事業主から次々と申し込みがあり今では月に二千万以上稼いできてくれる。無論この派遣業は警察の許可も取ってあるしきちんと税理士を立てて納税している。脱税なんてセコい真似はしてない。
 もっとも今も続けている雑誌編集のキャバ嬢からの貢ぎ物や行きづりのATM女に下ろされた金月数百万円は内緒の方法で隠してある。これには警察も税務署も手が出せない細工をしてあるのだが詳しくは言えない。
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