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誘蛾灯
第5章 語るな危険
 三つも数えない内に母親の呼吸が乱れだし微かに身悶えし始める。
 「お母さん、大丈夫?」
 不自然な動きをする母親を気遣う娘に優しく微笑み
 「大丈夫よ。」
 と応えながらチラリと俺を睨む。おい、おい。よく見ろよ。俺の身体であんたに接してるのは前腕の一部ホンの5cm四方だけ。それも尻や胸、もっと言えば股間に触れてるなら兎も角上腕ではなんの悪戯も出来ないだろ?
 睨まれて腕が触れたのが不快だったと悟った芝居をして腕を遠ざける。が、催淫の毒は脊髄を通り脳味噌と股間を痺れさせる。突然降って湧いた強烈な性感に奥歯を噛んで耐えるが無駄な抵抗だ。一度発情すれば性感は際限なくたかまりそれは三時間は持続する。どんな貞淑な奥様だって十分ももたずに誰彼なしに男を求める様になる。
 頬をピンク色に上気させ荒く短い呼吸をしながら時折うめき声を鼻から漏らしながら身動ぎする。どう見ても発情している女性から乗客達は視線を外す。チラ見する視線には良いものを見たという好色な物と変態めという蔑みの物の二種類があった。唯一性体験のないだろう娘だけは母に何がおきているのか想像が付かないでオロオロしている。
 「お母さん、どうしたの?大丈夫なの?」
 必死の問い掛けにも上の空でおざなりな返事しかしない母の様子に涙まで浮かべる娘を内心せせら笑いながら優しい声をかける。
 「だいぶん気分が悪そうだね。」
 助け船に娘はすがる目を向ける。
 「次の駅で降りて病院に行こう。」
 パニックをおこしている娘には俺の提案以外の考えは思い付かない。コクコクとアカベコのように首肯を繰り返す。
 電車がホームに滑り込むと俺は母親に肩を貸して下車して一度ベンチに座らせる。そして、素早く手袋を外してポケットに仕舞うと心配そうに母を覗き込む娘の頭を撫でてやる。
 「どうされました?」
 異変に気付いた駅員にタクシーの手配を頼んでから母親をお姫様抱っこして改札を出る。母親は俺に素手で膝裏を触られ更に性感を増し喘ぐ。触れてはいないがオマンコは大変なことになっているだろう。
 駅員に誘導されタクシーの後部シートに俺、母親、娘の順で乗り込むと運転手に「愛和総合病院」と行き先を告げる。少し遠いが県下一流の病院の名前に運転手はなんの疑問も持たずに車を出す。
 病人を乗せているとあって丁寧な運転を心掛けてくれているが道には凹凸がある。

 

 
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