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誘蛾灯
第1章 触れるな危険
 呼び捨てにされ痴女扱いされて芳子は目を丸くする。
 「ち、違」
 「何が違うんだよ!」
 全部言わさずに怒鳴り付ける。
 「自分から胸触らせて服脱いでディープキスしてフェラチオして童貞奪っといてふざけてンじゃねぇーよ!」
 頭ごなしに怒鳴られて芳子は完全に竦み上がっている。
 腕を伸ばしてブラウスの上から胸を鷲掴みにしても抵抗する気力もないようだ。
 「お前の大好きな宜之さんのチンポと俺のチンポ、どっちが良かったんだ?」
 胸の感触を楽しみながらの問いに顔を叛けて答えようとしない。罪悪感で俺を見れないのだろうがそれも宜之さんとやらに向けた後ろめたさなのだろう。怒りのあまり芳子の顎を掴んで強引に顔を向けさせ睨み付ける。五秒、十秒そうしていたろうか俺はとてつもない違和感を覚えた。一分前まで萎縮し竦み上がり婚約者への罪悪感に苛まれていた芳子が俺の見ている前で痴女の顔に変貌していく。潤んだ目は霞がかかったように焦点があやふやになる。頬はだらしなく緩み半開きになった口は涎を滴しながら赤い舌で唇を舐める。
 仮に芳子が虐められて性的興奮を覚えるマゾだとしてもこの変貌の仕方は異常だ。怖くなって芳子を突き放す。暫く呆然としていた芳子の目に知性が甦る。
 この時俺の脳裏に三年前の病院での一件が思い出される。
 あの時会議室で看護婦さんと看護師長なんて言ってた?
 口を揃えた様に「なんであんな事したのか判らない」って言ってなかったか?俺にセクハラする前と後の態度豹変してなかったか?
 思い出せば思い出す程芳子との共通点が増えていく。思い出せ。いつ彼女らの態度が変わった?
 看護婦は・・・そうだ、俺を寝かし付けようと手を握ってくれた後からだったはずだ。
 看護師長は・・・肩を掴まれてその手を押さえつけた後か?
 芳子は、ヘッドロックする手を押さえつけ後と今の頬を掴んだ後。
 俺の「手」が素肌に触れてたから発情した?そんな馬鹿な話があるか?もしそうなら退院してから今日までの三年誰も発情しなかったのはおかしいじゃないか!ん?おかしく・・・ないかもしれない。クラスの女子の中では俺の立ち位置はスケベな漫画オタク。当然もてるわけがなく女子との接点もない。あれれ?もしかして異性と五秒以上身体が触れたのって三年ぶりになるのか?それはそれでショックだが発情のメカニズムの解析が先だ。

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