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誘蛾灯
第5章 語るな危険
 「翔琉様には奥様が居らっしゃるんですよね。」
 美江の目は俺の左手の指輪を見ている。
 「そうだ。他に愛人が二人に性欲処理用の便女が50人程居る。」
 愛人は兎も角便女の存在は完全に想定外だった。
 「私も性欲処理用ですか?」
 寂しそうな声に首を横に振る。
 「いや、お前には俺の子を産んでもらいたい。」
 「翔琉様の赤ちゃん。」
 これが俺の目的だった。夢華を見る内に血を分けた分身我が子が欲しくなったのだ。残念ながら美世子も初巳も咲子も今からでは妊娠は出来たとしても出産は肉体的に無理だろう。若い便女達には子供を託す程の愛情は持ち合わせていない。そこで美江に白羽の矢を立てた。四十前ならまだ出産に耐えれるだろうし夢華の様な可愛い子を産んでくれるだろう。
 「そうだ。嫌か?」
 「産みます。翔琉様の赤ちゃん産みます。」
 「亭主と離婚して俺の所へ来るか?」
 「あんなオチンチンの小さい亭主とは直ぐに離婚します。」
 催淫に掛かってるとはいえ凄い事を口走る。後でかめらの前で改めて離婚宣言させてやろう。
 「お母さんだけ狡い!夢華も翔琉オジサンの赤ちゃん産む!」
 仲間外れにされたと思ったのか女としての独占欲か。夢華まで妊娠したいと言い出す。
 「夢華は初潮がきてからな。」
 「生理がきたら赤ちゃん産んでいいの?」
 「ああ。五人でも十人でも好きなだけ産ませてやる。」
 よくもまあこれだけ適当な事がスラスラと出てくるものだ。
 「嬉しい!約束だよ。嘘ついたら針千万本だからね!」
 あれ?針千本じゃなかったっけ?令和は本数が増えたのか?抱き付いてくる暖かい身体を抱き締めながらぼんやりと馬鹿な事を考える。
 
 ホテルを出る時5日後の土曜日になっても決心が変わらなければ電話するようにと言い含めてから二人をタクシーに乗せた時には既に20時を回っていた。八時間程の間に美江と夢華の口とオマンコとアナルに合計十発以上出して流石に弾切れだし、体力的にも限界だ。今日はこのまま大人しく帰って久し振りに初巳と夜の公園の散歩でもしようかと計画を練りながらアクセルを踏んだ。
 
 
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