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誘蛾灯
第1章 触れるな危険
 こんなの履いてたら気持ち悪いよね。手をパンティのゴムにかけて下に引っ張ると膝までおちた。今看護婦さんはノーパンなんだ。ドキドキしながらお尻を触る。さっきまでの布越しじゃない柔らかく温かいお尻に直に触れてる。手を横に動かすと丘と丘の間の谷間に小指が嵌まる。大人でも女の人でもここは僕と同じだ。この谷の底にはお尻の穴がある。
 一年生の頃流行った遊びを思い出す。右手だけだど上手に出来るかな?人差し指と中指を絡めて纏めて一つにして! 
 「必殺、浣腸!」
 指でお尻の穴を突く。
 「ハァ~ン!」
 大きな声を上げて看護婦さんが仰け反りかえる。決まった!大成功だ!さあ、今度はオマンコだ。さっきやったみたいに手を股の間から入れてグチョ濡れの所に触る。
 突然カーテンが開けられて強い光が顔に当たる。眩しくて目を瞑ると恐い声が聞こえた。
 「あなた達!何してるの!」

 ナースセンターの奥の物置みたいな所に連れていかれて看護婦さんの偉い人にガミガミと叱られた。恐くて口答えは出来なかったけど納得出来なかった。だってそうでしょ?看護婦さんが勝手に僕のチンポ触って、勝手にフェラチオして勝手にお尻やオマンコ触らせたんだよ。そりゃパンティ脱がせたのは僕だけどさ。なんで僕だけ悪者みたいに言われなきゃならないの?
 段々腹が立ってきた。
 「なんですか?その顔は!」
 不満が顔に出てたようで偉い人はヒステリックに叫ぶと僕の肩を掴んだ。痛い!
 「触んないでよ!」
 偉い人の手を掴んで睨み付ける。暫く睨み合っていたら偉い人様子がおかしくなってきた。息遣いというか鼻息が荒くなって僕を見下ろしたままジリジリ近付いてくる。脚の間に偉い人の膝が入ってきてチンポに触れる。
 「ハァン。」
 僕を睨みながら洩らした溜め息に背中がゾワゾワした。
 気持ち悪い!恐い!助けて!
 思わず偉い人を突き飛ばしてしまった。
 バランスを崩して後ろによろめいた偉い人は積んであった段ボール箱にぶつかる。荷物は大きな音を立てて崩れ偉い人に襲いかかる。荷崩れの音と偉い人の悲鳴に沢山の看護婦さんやお医者さんが集まってきた。
 「翔琉君だったよね?何があったの?」
 優しそうな太っちょのお医者さんに僕は訴えた。
 「あのオバサンがチンポ触った!」
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