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誘蛾灯
第1章 触れるな危険
 この後は大騒ぎになった。父ちゃんと母ちゃんが呼び出され、院長先生とか何とか委員長とかいろんな怖そうな人と病室と物置で僕に触った二人が会議室に集められて僕に何があったか説明しろと詰め寄った。
 僕は病室であった事、物置でされた事を正直に話したけどけど病院の人は誰も信じてくれなかった。父ちゃんと母ちゃんは子供がこんな嘘をつくかと反論してくれたが無視された。
 「あの~ぉ。」
 のんびりした声で手を上げたのはさっき声をかけてくれた太っちょの先生だった。
 「なんですか?小阪小児部長。」
 何とか委員長の恐い声にものんびりした口調で太っちょ先生は話を続ける。
 「病室の件は当人達の証言しかないけどナースセンターの件は防犯カメラに映ってるんじゃないんですか?」
 太っちょ先生の言うのには医療物品の盗難が他の病院で続いたので最新鋭の防犯カメラを先月増設したそうなのだ。
 院長先生の指示で防犯カメラの映像が取り寄せられる。
 確かに僕と偉い人が映ってるけど小さくてよく判らない。ダメかとがっかりしてると太っちょ先生がパソコンを操作してアップにしてくれた。流石は最新鋭。アップにしても画は綺麗だ。偉い人の膝が不自然に曲がり僕のチンポに触る様子がハッキリ映ってる。膝が触れた瞬間で画を止めて太っちょ先生が病院の人達をさーっと見て一点で止まる。
 「説明をお願いします。看護師長!」
 看護師長と呼ばれた偉い人はなにかよく判らない言い訳をしながらも僕のチンポにわざと触った事は認めた。看護婦さんも僕にした事を告白してくれた。
 病院の人達は大慌てだ。父ちゃんと母ちゃんにペコペコ謝るがそれが父ちゃんの怒りに油を注いだ。
 「謝るならまず翔琉に謝れ!」
 院長達が頭を下げてきたけど僕は聞く気がなかった。僕の言うことを頭から嘘と決めつけて脅してきた人達の言葉なんか聞く必要がない。「礼には礼で、非礼には非礼で応える」これが西東家の家訓。だから太っちょ先生にだけはお礼を言って僕は自主退院した。

 これが俺の迷惑な能力が初めて発現した話だ。今にして思えば看護師長も看護婦さんも被害者だったのだがそんな事当時の俺に判るはずがない。
 次に能力が発動したのは中二の秋だった。俺には芳子姉ちゃんの他にもう一人従兄弟が居る。芳子姉ちゃんの2つ上の兄俊樹兄ちゃんだ。
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