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誘蛾灯
第4章 転落危険
 その後、美世子と二人掛かりで嫐り続けて精液と愛液と唾液と汗にまみれてボロ雑巾の様になって伸びた朱鷺子をホテルに残してホテルを出た。ホテル代も美世子と食べたステーキ代も朱鷺子が差し出した封筒から出した。ご馳走様。

 翌朝、いつもより早い時間に家を出て通学路の途中に在る人気の少ない大きな公園のベンチに腰掛けていると奥からパンツスーツを纏い毅然とした雰囲気で颯爽と歩いて来る女性が現れた。真っ直ぐ前を向いていた女の視線は俺を捉えるなりおどおどと泳ぎ出す。完全なる負け犬の目だ。
 「鹿山先生。おはようございます。」
 出来るだけ爽やかに声をかけてみる。
 「お、おはよう。西東君。」
 少しうつむき消え入る様な小さな声で挨拶を返してくる朱鷺子の側に近付き耳許で囁く。
 「おはよう、朱鷺子。」
 呼び捨てにされて一瞬目に険が走るが直ぐに眼光は鈍る。
 「おはようございます。翔琉様。」
 別に待ち合わせしていたわけではない。朱鷺子がこの時間にここを通る事はけっこう有名な話だ。人気のないここで通勤中の朱鷺子を待ち伏せて告白し玉砕していった勇猛な愚者が何人も居るのだ。もし誰かに見られたとしても哀れなチャレンジャーと思われるだけだろう。まあ、今は周りには誰も居ないのだが。
 「朝から悪いが溜まってるだ。抜いてくれ。」
 便女に命令するが動こうとしないので手袋をした手で手首を掴んで茂みの奥に引っ張ると大人しくついてくる。目的地はアンモニア臭漂う公衆トイレ。男性用、女性用、多目的トイレと在る内の多目的トイレに二人して入る。あまり清掃されてなく床には千切れたトイレットペーパーやエロ本が散乱している。
 「下着を見せろ。」
 命令に従い朱鷺子はジャケットに手を掛ける。
 「下からだ!」
 ジャケットのボタンに伸びた手が止まり僅かな逡巡を見せた後下に降りる。今日はスカートでないから脱ぐしかない。ボタンを外しファスナーを下ろしかけて朱鷺子はキョロキョロと何かを探して視線をさ迷わせる。俺は「こんなこともあろうかと」用意しておいた古新聞を鞄から取り出して広げると朱鷺子の足元に落としてやる。ああ、なんて優しいんだろう。自画自賛している俺の前で朱鷺子はパンプスを脱ぐとストッキング裸足で新聞紙の上に立ちストリップの続きを始める。スラックスの下は今日もガーターベルトに透けパン。
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