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女教師の神秘
第11章 女教師の奇跡
 詩織の父親は外務省に勤める公務員だった。母親は小学校の教師という公務員家族の中で詩織は育った。3つ上の兄は親の期待からか、将来は公務員を目指すという、幼い詩織から見れば、全く兄として魅力を感じない存在だった。
 詩織が中学2年の時に、突然父親の海外転勤でニュージーランドへの時令が下りた。単身赴任と思いきや、6年間の特別長期間ということで、家族での移住も可能という条件が付いていた。母親は小学生の指導に、行き詰まりを感じていた為、あっさりと早期退職をして父親の転勤に付いていく事を決意した。詩織自身は生活に刺激が欲しく、二つ返事で同行を決めた。結局、兄は一人で生活する能力は無く、渋々ついてくる事になった。そして3年が過ぎた頃父親はニュージーランドの気候や風土があったのか、永住を決め、日本の商社の窓口的な会社を立ち上げ、公務員を退職した。
その後、詩織はオークランド大学に入学し、当時付き合っていた地元の男性と同棲を始めた。最初、日本人以外の男性という好奇心と、常識に囚われない考え方に引かれていたが、あまりにも怠惰な男性で、目標を持たず、仕事は直ぐ休む、怒れば落ち込む…遊びでは楽しいかもしれないが、生活はできないと判断し半年程でその関係を断ち切った。その反動か詩織教育全般に興味を持ち、大学で教育心理学を専攻し、学士の資格を取得した。その後日本に帰国し、特別枠で教職員の道入った。

「私はその時、ニュージーの永住権を取得したの。それで、生きた英語を伝える為に日本に戻ってきたって感じかな…」
「じゃ〜、僕の目標の大先輩じゃないですか?」
「私も驚いたわよ…それでね、今でも向こうに住む家があるから、協力できるわよ」
「詩織先輩!宜しくお願いします。」

拓磨は深々と頭を下げた。詩織はその姿が可愛く思え、思わず頬笑んでしまった。

「いいわよ。学校英語の他にもう一つ他の英語も勉強しないとダメね」
「げっ…」

拓磨には詩織の目がキラっと光った様に見えた。



To be continued‥‥
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